2015年10月の水の旅です

湧水名水探訪日記のバックナンバーはこちらです。

■鳥海山麓へ
10/1
　由利高原鉄道開業30周年式典に参加するため東京を夜行バスで出発。東京―羽後本荘駅をダイレクトに結ぶ、かつてのブルートレイン「あけぼの」と同じ時間に着くことができます。始発列車で沿線に行くと鳥海山が初冠雪です。稲穂と青空、初冠雪は実に見事な風景です。列車の写真を数本撮って、午後2時からの記念式典まで象潟の名水百選「元滝伏流水」を訪れました。訪れる人もなくひっそりとした佇まいは神秘的でもありました。駐車場から元滝までの林道には、かつて整備されていない湧水があったのですが、今は水飲み場として整備されていました。とても美味しい水でした。これをペットボトルに詰めてホテルの冷蔵庫に入れ、由利高原鉄道開業30周年記念式典と、パーティに出席しました。今夜は爆弾低気圧の影響で大荒れのようです。

初冠雪の鳥海山麓を行く由利高原鉄道。平成の名水百選「元滝伏流水」と林道の湧水。由利鉄社長春田さんと式典にて。

■爆弾低気圧
10/2
　昨夜、日本海を爆弾低気圧が北上して発達したため、朝はまだ暴風雨状態で羽越線の列車も止まっています。ホテルで朝食を済ませるころには雨も上がり青空が見えてきたので、今日は鉄道は諦めて鳥海山麓の湧水巡りをすることにしました。まず女鹿の「神の泉」に立ち寄りました。海沿いの集落の中に数段に分けられた共同井戸として利用されています。遊佐まで向かい、山麓の胴腹滝に向かいました。駐車場も整備され滝への林道はよく整備されていました。堂を正面に見て左右から湧水が滝として流れ出ています。下流には水汲み場があり、ここの水は大変美味しいとの評判です。道の駅の観光案内の人に教えてに教えてもらった月光川ダム近くの「さんゆうの水」に行くと、レストラン、土産物屋の庭先にパイプが数本、引いて来た水のようでここは期待外れ。おまけに今日は蕎麦は休みなのでガッカリ。このあと小さな湧水を巡ったのち、牛渡川と丸池様を訪れました。丸池様はエメラルドブルーの泉でどこか神秘的でした。夕方近くになって羽越線も復旧したので、荒れる日本海をバックに列車を撮影し、象潟の道の駅で温泉に入り着替えた後、21時25分羽後本荘発の「ドリーム鳥海」号で東京に帰りました。

大荒れの日本海、女鹿漁港。女鹿の「神の泉」は素朴な共同井戸。胴腹滝の右の滝はお茶に美味しい水という。水場はどちらの水かわからない。丸池様は神秘的な美しさを醸し出している。

■片倉城跡公園
10/3
　午前中、取材のデータを整理して午後から多摩川の土手を散歩していると、かつての京王の名車2000系の復元色の電車が来ました。2000系は深いグリーンだったような・・復元された色は山手線の黄緑色でした。この電車を追いかけて聖蹟桜ヶ丘と京王片倉間で撮影して、夕方片倉城跡公園に行きました。湧水量が気になっていたからです。大小5つあまりの沢からの湧水はまるで「湧水群」の様相を見せていました。最も水量が多いのは「奥の沢の湧水」で、水車を回して菖蒲田に数カ所の水路を作っていました。

京王の復元色の電車。奥の沢の湧水は水車を回りなお余力がある。片倉沢の湧水は雑木林を流れ無粋な側溝に流入するのがちょっと残念。

■京王電車
10/4
朝、妻と鉄道農園の野菜の収穫に行ったところ、新宿行きの準特急で「復刻カラー電車」が通過してゆきました。これで大体の運用が分かりますし、天気が良いので午前中、光線の良い時に撮影することにしました。朝飯を食って９時台の上り電車を百草園駅のカーブした構内で撮影、次に多摩川橋梁で折り返し下り電車を撮影、さらに東府中に移動して、正面寄りのアップ写真を撮影して午前中の撮影はおしまい。東府中から武蔵小金井駅行きのバスでハケの道へ。東京経済大学内の東京の名湧水57選「新次郎池」へ「定時点検」、満水の水量は減るどころか水量を増やして普段湧き出さない場所からも水が噴き出していました。水量はピーク以上で堰を溢れた湧水は水路の幅いっぱいに流れ落ちていました。国分寺駅から府中へバスで移動すると、ホームには、たまたま「復活カラー電車」が到着していたので、そのまま乗車して北野まで行き、上り電車を向かえ打ちました。思った以上に撮れて満足でした。

百草園駅を通過する京王電車。新次郎池の湧水はとどまるところを知らない。池だけではなく構内の崖線からも湧水が見られる(指で差したところ)。

■JR南武線
10/7
今月が原稿締め切りの湧水本の季節の取材で国立のママ下湧水、矢川緑地に行きました。予想どおりママ下湧水も矢川も増水していました。青柳段丘の下の田圃は稲穂が色づき刈り入れを待っていました。ママ下湧水から矢川に沿って西国立方面に向かう途中に撮り鉄が集まる撮影ポイントがあります。湧水の道すがらカメラを構えると貨物用機関車と電車が通過しました。矢川緑地は湿地帯一面が水浸し状態で、木橋が効果的で、まるで山奥の湿原を歩いているような気分になりました。水源のひとつ矢川弁財天で一休みして帰路につきました。歩行数は１２６３６歩5.6kmの散歩でした。

新設道路建設のため湧水を破壊してコンクリートと石で固めた場所から勢いよく水が湧いていた。「おんだし」といわれるママ下湧水、矢川、府中用水の合流点。矢川付近を走る南武線。矢川緑地の湿地帯は深山幽谷の雰囲気。矢川弁財天の汲み上げ水。

■機関車と名水と。
10/8
　天気が良い事と、たまたま機関車をテーマにした本を手掛けているので、武蔵野線の貨物列車を撮りに稲城に向かいました。正午前後に5-6本の貨物列車が撮影できる効率の良い時間帯です。ちょうど谷戸をコンクリートの高架橋で渡ります。バックには多摩丘陵が広がっていますが、開発中に無残にも赤土がさらけ出して自然環境が一変していました。南武線で谷保に行き谷保天満宮付近の湧水を訪れました。境内の至る所から水が湧き出し、常盤の清水の井戸も大きく水位を上げていました。甲州街道を隔てた所には「清水茶屋の湧水」があります。普段は枯れているのですがこの季節、大量の水を溢れさせていました。かつて甲州街道の旅人の憩いの場であり、蕎麦や茶菓子を清水で冷やして供したと伝えられている清水です。夕方、多摩市の出版社で新刊本の打合せを済ませて就寝。早朝に目を覚ますと、布団の中から月と金星の大接近が見えたので望遠レンズで撮影しました。

清水茶屋の湧水は水量豊かに湧き出していた。谷保天満宮の参道で湧水と遊ぶ子供ら。常盤の清水も水位を上げていた。

■国分寺崖線の湧水
10/9
　今日は夕方から渋谷で入稿があるので、散歩がてら成城の湧水を巡ることにしました。調布から二子玉川行きバスで喜多見駅入口で下車、まずは「みつ池」「神明の森」の湧水から。ふたつとも立ち入りはできませんが、柵越しに間近に湧水を見ることができます。喜多見不動を経て、成城三丁目の団地の湧水へ。ここの森はマンションがブロックしていますが、遊歩道は日中開放されています。特に林野庁宿舎付近のハケからの湧水は見ごたえがあります。この季節は水量も豊富でした。ここから歩いて大蔵団地に移動します。その途中の私有地に豊富な湧水があり、かつてお断りして取材したことがあるのですが、今回訪れてみてマンションの駐車場になり、道路脇に小さな観賞用の池があるだけ、もう少し整備の仕方がなかったのか残念です。大蔵団地の湧水はプロムナードデッキも整備されていました。隣接する運動公園下の洗い場の湧水へ行くと水位が減少していました。水を溜める堰を低くしたためです。ここでは車の洗車が多くて洗剤による汚染が問題になりました。そのための水位の低下だと思います。ここの洗い場は都内には珍しい湧水の風景も醸し出していました。東宝前から渋谷行きのバスに乗り池尻大橋で下車、東山貝塚公園に向かいました。崖下からの湧水は普段は枯渇している湧水口からも湧き水が見られ、小さな滝となって流れています。もうひとつの水量豊富な湧水口からもあって、池は美しい透明度を保っています。都心の池でこんなに透明度がある池は珍しいと思います。ここから渋谷駅南口までのんびり歩き、いつもの店で鉄道企画の原稿を入稿しました。

マンション裏の森から湧出する水路。林野庁宿舎付近の湧水は水量が多い。運動公園下の洗い場。東山貝塚公園の湧水は小さな滝になって透明度抜群の池に注いでいた。

■日野市の湧水
10/10
　午前中に新聞社の原稿がほぼ上がったので午後から散歩がてらにJR豊田駅周辺の湧水を巡ることにしました。いつもは多摩モノレールで立川乗り換えでJR豊田というコースですが、京王線の南平駅から徒歩で向かうことにしました。浅川を渡ってJR中央線を越えたところが「黒川清流公園」で、意外と近く私の場合はゆったりとあるくので20分ほどでした。電車賃も高いモノレール、JRになりますが、我が家からは片道133円。黒川清流公園の湧水はそれぞれ特徴があり、水量豊かに湧き出し清流は水かさが増していました。この公園から道路を隔てた「剣道場前湧水」は、湿地帯を潤し道路の側溝に流れ出ています。これもなかなかの見どころです。しかし、黒川清流公園と剣道場前湧水の間の緑地に大規模なマンション工事が始まり、クレーン、杭打ち、ブルトーザーが入っていました。日野市はもっと自然環境に優しく湧水を守ってくれる行政だと思っていたに残念な気持ちになりました。今来た道を南平に戻る途中、多摩丘陵の麓の熊野神社の参道にある自噴井戸を訪れました。全体はフェンスで覆われていますが、一部の水は細いパイプで柵外に出ていて利用することもできます。飲用はどうか分かりませんが、小さなペットボトルを満たすには最適な水場のようです。

崖線から湧き出て流れ出る湧水、剣道場前の湧水、ハケの平地に大規模マンション工事が始まった。南平の熊野神社の参道の自噴水。

■日野市の自噴水
10/12
　三連休、私は連休、盆、正月はまず遠出しません。今回は仕事もあったせいか自宅周辺に出歩いただけです。今日は、朝から鉄道農園で野菜の収穫、午後からは多摩川沿いにモノレール甲州街道前日野橋、立川、日野市内と歩きました。ちょうど良い気候で歩くには最適でした。途中、仲田緑地公園の自噴井戸に寄りました。日野市内には水路の浄化、災害用として団地、学校、公園など市内各地に自噴井戸を設けています。ここの井戸もそのひとつです。飲用には用いないで・・と言っていますが災害時にはこの限りではないようで、夏には結構水汲みにきています。日野市は水路に恵まれた町で、この井戸の近くに近くに「精進場」といわれる水路が合流する場所があります。昔は湧水池があったそうで富士講詣での身を清める「みそぎ」の場であったといわれています。市内の水路は私の住まいの近くまで引かれ「鉄道農園」の大切な水源にもなっています。

我が家の家庭菜園「鉄道農園」、多摩川の日野橋から見た鮎の遡上。仲田緑地の自噴井戸。みそぎの場だった「精進場」

■都市部の湧水探訪
10/14
　年末までに刊行予定の「湧水本」の原稿が急ピッチ。午前中に少し執筆して午後からは、湧水の取材。京王片倉駅から徒歩10分の京王線直下の古刹の名水を訪れ時田弁財天の湧水(斟珠寺)へ行きました。この前に訪れたときのような溢れ出る水量は落ち着きを取り戻したようで、池の石垣からの湧水も豊富に湧き出していました。さらに徒歩10分の片倉城跡公園に行き、、片倉から八王子まで歩き、その途中の三本杉湧水と、八王子市の湧水資料に掲載されていた子安一丁目の湧水を探しました。それらしい地形にきれいな水の用水が流れていました。ふと見ると、土管から清冽な水が流れ合流していました。辺りの水生植物、水苔などみても明らかに湧水ですし、本流の用水も民家の隙間を流れ、その先には苔むした岩が見えるところから、これも近くから湧出していると思われます。地図で確かめると三本杉湧水の下流、段丘の谷頭の部分にあたります。結構歩いたので京王八王子駅前のファミレスで休憩のお茶タイム、ここで取材してきたばかりの素材を執筆、ドリンクバーのアップルティを何杯もお代りしました。

時田弁財天の湧水、京王線直下からの清冽な湧水。片倉城跡公園の水車は湧き出る水をダイレクトに流して回している。子安一丁目の湧水の合流地点。「通」でないと探し当てることはできない。

■楽寿園小浜池ほぼ満水に
10/15
　京王線の9月のダイヤ改正は早朝4時台に特急が新設され、これによって東京駅からの各新幹線の始発電車の接続が可能になりました。今日は三島出張なので、それを実践してみました。聖蹟桜ヶ丘から特急に乗り、新宿駅で東京行き各停に乗ると、ほぼ1時間の5時45分に到着。6時発の「のぞみ1号」に十分間に会いました。私は「こだま」の始発で三島まで。富士山からの湧き水がピークになった楽寿園の小浜池がほぼ満水だというので取材しました。満水は3年ぶりということで今年はこれまでに150cmの満水直前の143cmを記録、この日は137cmでしたが見ごたえのある湧水でした。白滝公園、菰池、鏡池など市内の湧水を転々と歩き、三島の湧水の素晴らしさを体験してきました。昼過ぎの「こだま」で帰京して、荻窪に向かい、小田部羊一さん、なみきたかしさんたちと、この12日に80歳でお亡くなりになったアニメ界の大御所白川大作さんの通夜に向かいました。高畑勲監督をはじめ宮崎駿さん、ひこねのりおさん、月岡貞夫さんたちアニメ界の重鎮の方たちとお見送りしました。故人は鉄道ライターの白川淳さんのご尊父です。通夜のかえり、小田部さん、ひこねさん、なみきさん、ルパン三世の総監督友永和秀さんたちと二次会、三次会とで帰宅は0時を回っていました。20時間も出歩いたことになり、ちょっと疲れました。

小浜池は3年ぶりにほぼ満水。池からの中の瀬の流れ。白滝公園は溶岩層の隙間から豪快に湧き出す。源兵衛川沿いに走る駿豆線の電車。

■武蔵野美人
10/19
「土地の人はなぜそこが「はけ」と呼ばれるかを知らない。」大岡昇平のハケの道に住む男女の不倫を描いた「武蔵野夫人」の冒頭の部分です。今日は午後から私の新刊本「東京の湧水」(仮題・クラッセ　11月刊行予定)の扉、本文イメージ写真に使用する写真撮影で滄浪泉園に訪れました。モデルさんは私の旧知の和裁士、着付け士の着物の師匠。野川のほとりハケの道に住んでおられます。武蔵野夫人と同じ着物美人です。この本は熟年層に読んでほしい本なので、先輩にお願いしました。黄八丈のきもので園内でロケ、何かピッタリで湧水風景にマッチしました。私も「武蔵野夫人」にあやかりたいと思いました。

橋の下湧水は大量に流れ出ていた。水琴窟の調べ。メイン湧水も異常出水状態で石段などからも湧いている。「武蔵野夫人」は私の長年の着物のお師匠さん。ハケの下にお住まいなのがうれしい。

■改めて取材続行
10/20
　今日は、昨日「武蔵野夫人」ロケの続きで、貫井神社から東京経済大学内にある「新次郎池」を取材しました。貫井神社の湧水は本殿裏からも湧き出し、ちょうど分水嶺のように水路を左右に隔て、片方は石窟からの湧水と合流して湧水池に注いでいます。新次郎池の湧水は今がピークで衰えるどころか、新たに「くらほね坂」下の崖の部分からの湧水も見られました。ハケ(崖)の所々から水を噴出していて、大湧水の様相を呈しています。湧水マニアには嬉しい光景です。ランチに小金井大勝軒のラーメンを食べて、国分寺までのハケの道をたどり、殿ヶ谷戸庭園に立ち寄りました。園内の紅葉は少しづつ色付き始めました。府中駅行きのバスに乗りました。このバスは日中ほぼ5分間隔で運転され、中央線と京王線を結ぶには至便な路線バスです。

大勝軒のラーメンは太麺もちもち。貫井神社本殿裏からの湧水は石窟の湧水と合流する。ハケの湧水「新次郎池」は満水。ただ目を見張るだけ。

■地元の湧き水散歩
10/22
　午後から新刊本の取材と散歩を兼ねて豊田地区の湧水を巡り歩きました。平山城址公園駅から徒歩15分で図書館下の湧水にアクセスできます。ここの湧水は日ごろ少ない木枠の中からも大量の湧水が見られました。湧水は急流となって水路を駆け降りて行き用水に流れ込みました。かねてから気になっていた民家裏の湧水を、お宅にお邪魔してみせてもらいました。気前よくどうぞどうぞと、言われゆっくりと湧水を見ました。御主人は趣味でホタルの養殖をしているそうで、気になっていた水槽はカワニナを育てるものでした。農家の方なので、現在私は市民農園で野菜作りをしているのでいろいろ野菜の作り方を教えてもらいました。同じ日野市民ということですっかり気が合って、いつでもいらっしゃいと声をかけて下さいました。剣道場前の谷戸の湧水、黒川清流公園を経て、徒歩で京王線南平駅まで歩きました。4時ともなればすっかり夕方になってきました。秋の陽は釣瓶落としです。

図書館下の湧水、木の枠からも湧き出している。出口から水路へは急流となって流れる。民家の湧水、生活水にも使用して水道栓と井筒も湧水で飲用可能ということだ。

■立川緑地公園・農業試験場の湧水
10/23
平成13年3月に新しく整備された「立川市富士見緑地」は、多摩川とほぼ平行につながる立川崖線の一部として、立川市西部、昭島市との市境に近い場所に位置しています。緑地公園から農業試験場敷地内(公開)までは多くの湧水が点在していますが、これまであまり知られていない存在でした。今年の初頭、冬枯れのとき訪れましたが、再び湧水期に訪れてみました。なかなかの湧水で中には驚いた水量の湧水も見ることができました。本日はイベント開催なので農業試験場のふだん公開されていない湧水池も特別に公開されていました。ここも含めて崖線にはこの日、私が見ただけでも7カ所の湧水を確認しました。

緑地の代表的な湧水は立川崖線から湧き出ている。崖線の中腹の農業試験場のハケの道の水路に流れる湧水。敷地内の整備された湧水。富士見町3丁目交差点高く富士見高架の崖下には3体の地蔵が祀られ、そこには驚くほどの水が湧き出していた。

■夕焼け小焼けの湧水巡り
10/26
　午後から紅葉の「確認」のため西八王子の「真覚寺」へ行きました。境内のモミジはちらほら色が付き始めているようです。今回執筆している本には間に合いそうにもありません。湧水は水量が多く出ていました。めじろ台からバスで「時田」で下車、斟珠寺に寄ってみました。湧水は峠を越え、普段よりやや多めといったところです。ここから歩いて片倉城跡公園に寄って湧水池に行くと、なんと至近距離の木の枝にカワセミが止まっていました。今日はたまたま400mm以上の望遠コンパクトデジカメを持っていたので、バッチリ撮ることができました。帰りの電車に乗る頃は「秋の日は釣瓶落とし」で、夕焼けが迫っていました。夕焼けと電車を撮って、後ろを振り返ると満月前の月が昇ってきていました。まるで童謡「夕焼け小焼け」の歌詞そのものでした。

真覚寺の谷からの湧水は手水に使われている。斟珠寺のハケの湧水は弁天池に注ぐ。片倉地区の民家の湧水は見ごたえのある湧水風景。湧水池にはすぐ近くにカワセミが。管理人に聞くと「慣れているんだよ」とのこと。

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初冠雪の鳥海山麓を行く由利高原鉄道。平成の名水百選「元滝伏流水」と林道の湧水。由利鉄社長春田さんと式典にて。


大荒れの日本海、女鹿漁港。女鹿の「神の泉」は素朴な共同井戸。胴腹滝の右の滝はお茶に美味しい水という。水場はどちらの水かわからない。丸池様は神秘的な美しさを醸し出している。


京王の復元色の電車。奥の沢の湧水は水車を回りなお余力がある。片倉沢の湧水は雑木林を流れ無粋な側溝に流入するのがちょっと残念。


百草園駅を通過する京王電車。新次郎池の湧水はとどまるところを知らない。池だけではなく構内の崖線からも湧水が見られる(指で差したところ)。


新設道路建設のため湧水を破壊してコンクリートと石で固めた場所から勢いよく水が湧いていた。「おんだし」といわれるママ下湧水、矢川、府中用水の合流点。矢川付近を走る南武線。矢川緑地の湿地帯は深山幽谷の雰囲気。矢川弁財天の汲み上げ水。


清水茶屋の湧水は水量豊かに湧き出していた。谷保天満宮の参道で湧水と遊ぶ子供ら。常盤の清水も水位を上げていた。


マンション裏の森から湧出する水路。林野庁宿舎付近の湧水は水量が多い。運動公園下の洗い場。東山貝塚公園の湧水は小さな滝になって透明度抜群の池に注いでいた。


崖線から湧き出て流れ出る湧水、剣道場前の湧水、ハケの平地に大規模マンション工事が始まった。南平の熊野神社の参道の自噴水。


我が家の家庭菜園「鉄道農園」、多摩川の日野橋から見た鮎の遡上。仲田緑地の自噴井戸。みそぎの場だった「精進場」


時田弁財天の湧水、京王線直下からの清冽な湧水。片倉城跡公園の水車は湧き出る水をダイレクトに流して回している。子安一丁目の湧水の合流地点。「通」でないと探し当てることはできない。


小浜池は3年ぶりにほぼ満水。池からの中の瀬の流れ。白滝公園は溶岩層の隙間から豪快に湧き出す。源兵衛川沿いに走る駿豆線の電車。


橋の下湧水は大量に流れ出ていた。水琴窟の調べ。メイン湧水も異常出水状態で石段などからも湧いている。「武蔵野夫人」は私の長年の着物のお師匠さん。ハケの下にお住まいなのがうれしい。


大勝軒のラーメンは太麺もちもち。貫井神社本殿裏からの湧水は石窟の湧水と合流する。ハケの湧水「新次郎池」は満水。ただ目を見張るだけ。


図書館下の湧水、木の枠からも湧き出している。出口から水路へは急流となって流れる。民家の湧水、生活水にも使用して水道栓と井筒も湧水で飲用可能ということだ。


緑地の代表的な湧水は立川崖線から湧き出ている。崖線の中腹の農業試験場のハケの道の水路に流れる湧水。敷地内の整備された湧水。富士見町3丁目交差点高く富士見高架の崖下には3体の地蔵が祀られ、そこには驚くほどの水が湧き出していた。


真覚寺の谷からの湧水は手水に使われている。斟珠寺のハケの湧水は弁天池に注ぐ。片倉地区の民家の湧水は見ごたえのある湧水風景。湧水池にはすぐ近くにカワセミが。管理人に聞くと「慣れているんだよ」とのこと。