2015年11月の水の旅です

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■湧水本
11/2
一年がかりで取材、編集を続けてきた「四季の湧水巡り・東京の湧き水／東京の名湧水57選」が本日ようやく脱稿。やはり四季折々の湧水の情景を取材したかったので時間がかかってしまいました。これまでの湧水だけの写真ではなく、そこに展開する四季折々の湧水の情景、季節感を表すため時間がかかってしまいました。なんとか年内発行を目指して、編集部と打合せして、表紙デザインを完成させました。これから本格的な割り付けなどの編集作業に入ります。

新刊「東京の湧き水」年内発刊予定です。稲荷山憩いの森のカタクリ、清正の井の菖蒲園、殿ヶ谷戸公園の紅葉。

■八ヶ岳、南アルプス山麓へ
11/5
　実は9月下旬、右足太股に異常を感じて整形外科に行きレントゲンを撮ったところ「脊柱管狭窄症」と診断されました。歩くとき右足に体重をかけると激痛が走り、歩くこともままならず。湧水巡りも滞っていました。幸い、体重をかけない程度は右足は動きますし、自転車、車の運転も問題ありません。
と、いうことで車で小海線に出かけました。紅葉と鉄道の取材です。この季節にしか見られない、南アルプスの絶景と列車のコラボ写真です。朝焼けの紅葉は素晴らしいものでした。足が痛いため車から半径100m以内の行動で、湧水巡りも駐車場近いところに限られました。とりあえず「八右衛門出口湧水」「三分の一湧水」「大滝神社の湧水」を巡り、仕上げに白州湯沢温泉「フォッサマグナの湯」で静養の温泉浴をしました。

朝焼けの甲斐駒ケ岳と小海線。富士見町の「眞」は名水手打ち蕎麦。八右衛門出口湧水、大滝神社の湧水、フォッサマグナの湯。

■ママ下湧水で新発見?
11/13
今日は新刊本の写真データーの締め切り日、ちょっとした資料が必要なので国立市の「くにたち郷土文化館」に出向きました。まだ電車バスの乗り継ぎは応えるので、自転車で出掛けました。自転車、車の運転は平気ですし、足は自由に動かすことができます。歩くと痛むだけなのです。我が家から「ママ下湧水」へは自転車で15分意外に近い距離にあります。電車だと分倍河原で南武線に乗り換え、矢川下車、徒歩15分なので自転車は便利です。ママ下湧水を破壊した取り付け道路の直下に赤く染まった石を発見しました。これは湧水の水質水温でのみ生育する、めずらしい紅藻類(ヒルデンブリンチアリブラリス)と思われます。その後文化館を訪れて「赤い石」のことを学芸員に話ましたが、把握していないようで調査を求めました。「あいにく調査する人がいないので・・」という返事でした。とりあえず貴重な水生植物なので大切に・・とアドバイスしておき、聖蹟桜ヶ丘へ。その足でクラッセに行き、新刊本「東京の湧き水」の写真データーの割り付け。さっそくママ下湧水の「新発見」も内容に反映させました。

ママ下湧水を訪れる。取り付け道路直下には、めずらしい紅藻類(ヒルデンブリンチアリブラリス)と思われる。日野市が生んだヒーロー土方歳三の墓所。

■紅葉狩り
11/21
　三連休の初日で天気が良さそうなので家内と共に紅葉まつりが始まっている高幡不動尊へ紅葉を見に行きました。まだ少しはやいようでしたが、それでも何本かのモミジは真っ赤に色づいていました。名井「お鼻井戸」は水量少ないながらも、山道の所々の小さな湧水は細居流れを作っていました。高幡不動からタクシーで京王百草園へ。ここは落ち着いた日本庭園の中にモミジが映えますが、ここもまだ少し早いようです。百草園から急な松連坂を歩いていると、崖下の側溝には次第に湧水量が増して行き、坂を下りた所では急流になっているほどでした。

高幡不動尊の「お鼻井戸」と真っ赤なモミジ。サザンカと紅葉。百草園の心字池。

■尽きることを知らず
11/24
　脊柱管狭窄症による右足太股の筋肉痛、全10回の静脈注射の5回目で症状が緩和され出しました。休憩なしで歩ける状態なので、病院から東府中に行き武蔵小金井行きのバスで「ハケの道」へ。しかしあまり無理できないので、野川、貫井神社、新次郎池を回っただけの散歩。新次郎池は水量が衰えるどころか、これまでの最大の湧水量を誇っていました。新刊本「東京の湧水」の表紙写真を、今回の紅葉との写真に差し替えるべく撮影。いい写真になりました。ゆっくり最短の一里塚バス停まで歩き、府中行きのバスで帰宅。思った以上にスムーズに歩くことができました。

貫井神社の手水にはコップが備えられていた。表紙用に撮った新次郎池。飛び石も水没寸前、崖線からはっきりと湧出する二筋の大湧水。

■滄浪泉園
11/27
　まだ体調は思わしくないのですが、医者に行って注射を打ってから東府中から武蔵小金井駅行きのバスで滄浪泉園へ。ここは小金井警察署バス停前なので徒歩1分。私の今の身体でも楽にアクセスできます。紅葉はまだ早いのですが湧水は相変わらず多く、石段からも湧き出していました。池から溢れた湧水は水路への流れの前に小さな滝を形成していました。この場所は最近一般公開されたものです。水琴窟に耳をあて、今日はこの一カ所で帰りました。

ハケに降りる石畳の道、メインのハケの湧水と池から野川に続く水路、小さな滝となって落下している。

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新刊「東京の湧き水」年内発刊予定です。稲荷山憩いの森のカタクリ、清正の井の菖蒲園、殿ヶ谷戸公園の紅葉。


朝焼けの甲斐駒ケ岳と小海線。富士見町の「眞」は名水手打ち蕎麦。八右衛門出口湧水、大滝神社の湧水、フォッサマグナの湯。


ママ下湧水を訪れる。取り付け道路直下には、めずらしい紅藻類(ヒルデンブリンチアリブラリス)と思われる。日野市が生んだヒーロー土方歳三の墓所。


高幡不動尊の「お鼻井戸」と真っ赤なモミジ。サザンカと紅葉。百草園の心字池。


貫井神社の手水にはコップが備えられていた。表紙用に撮った新次郎池。飛び石も水没寸前、崖線からはっきりと湧出する二筋の大湧水。


ハケに降りる石畳の道、メインのハケの湧水と池から野川に続く水路、小さな滝となって落下している。