2015年12月の水の旅です

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■片倉地区の湧水散歩
11/30
脊柱管狭窄症による筋肉痛が全10本の注射を初めて5本目あたりで効いてきて、7本を過ぎたころからかなり緩和されました。今日は8本目の注射です。ベテランのナースに言わせれば、私の着物の帯と、サラシの腹巻が腰には良いとのことで、これを常用していれば高価な腰バンドなんていらない・・との事でした。治療を終えて聖蹟桜ヶ丘駅から京王片倉へ行き、片倉城址公園へ行きました。期待していた丘陵の紅葉はすっかり葉を落としていましたが、園内のモミジは今が盛りと色づいていました。湧水はそろそろ渇水期になり、水車を回すほどの湧水量ではありませんでした。徒歩10分の斟珠寺の弁天池湧水は、水量変わらず崖線から豊富に湧出していました。ここからバスで八王子に出て、そろそろ怪しくなってきた今使用中のWin vistaの調子がイマイチなので後継機を探しに行きました。

片倉城跡公園の紅葉、片倉沢からの湧水が菖蒲田に落ちる。奥の沢の湧水は水車を回すほどにはいかない。斟珠寺の湧水は八王子市の湧水マップにも大きく取りあげていないが、なかなかの湧水だ。

■殿ヶ谷戸庭園のもみじ
12/1
　夕方から都心で仕事の打ち合わせと取材があるので、早目に出て国分寺駅前の殿ヶ谷戸庭園に立ち寄りました。ちょうど紅葉が見頃なので園内は紅葉狩りの人たちで大賑わいでした。次郎弁天池の島では樹木に雪吊りの作業中で、冬近し・・という印象を受けました。次郎弁天の湧水は、あきらかに水量が減り、冬の渇水期に入って行くようでした。

殿ヶ谷戸庭園の紅葉と、次郎弁天湧水。

■谷戸を訪ねて
12/7
　今年の紅葉は良くないそうで、特に京都、中部あたりの紅葉が良くないそうで知人の写真家は京都の紅葉にがっかりしていました。そういえば高幡不動、百草園、高尾など住まいの近くの紅葉の名所はどこも昨年よりはダメでした。昼過ぎに都立長沼公園に行きました。ここは雑木が色づいて丘陵の紅葉は見ごたえがありました。ここは京王線長沼駅から徒歩5分という距離にありながら、谷戸の風景が色濃く残って、何カ所かある谷戸の沢の湧水が清流を作っています。落葉が盛んで、まもなく枯れ木になり冬を迎えます。

雑木の紅葉が映える。湧水にはセリが自生する。谷戸からの湧水の流れと、公園入り口の道祖神。ここが長沼駅から徒歩5分の距離にある。

■都心へ・・美女とデート
12/8
　昼前から高田馬場へ。旧知の「湧水本」を何冊か手掛けて下さった自由国民社の編集長とランチ。懐かしい喫茶店のナポリタンをお箸で味噌汁付きというランチをゴチになりました。それから「おとめ山公園」へ行きました。モミジが色づきすっかり晩秋のたたずまい。飯田橋の双葉社へグラビア特集の打合せへ。15時から1時間ほといろいろお喋りして、神楽坂の井戸水を使用しているレトロ銭湯へ。現在の私は身体を冷やさないことが大切なので、風呂のジェットバスを腰の患部に当てて「リハビリ」です。風呂上がりに渋谷に出て美女とデート。

昭和の雰囲気の喫茶店でナポリタン。おとめ山公園の紅葉と湧水池。

■忘れられたレンズ・・試写
12/9
　段ボールの中から新品の望遠ズームレンズが出てきました。かってレンズメーカーから「使って見てください」と提供を受けたもので、すっかり忘れていました。今日は夕方から渋谷で入稿があるのと、ドクターイエローが走るので午前中から東横線多摩川へ行き、新幹線多摩川橋梁で新幹線電車を試写。ドクターイエローを撮って、多摩川駅構内のホームからズームレンズを駆使して試写を続けました。多摩川駅前の「せせらぎ公園」の湧水は湧水量少なくもすっかり冬の佇まいになっていました。自由が丘から等々力に出て「等々力渓谷」を散策。湧水のほとりや境内の紅葉がピークを迎えていました。それでも人影はまばら、美しい紅葉を独り占めしたみたいでした。夕方、再び多摩川に行き、落日と夕焼けの多摩川鉄橋を行く東横線を撮り、都立大学駅前の銭湯に寄ってジェットバスで腰を癒して温まり、渋谷のいきつけの店で入稿。東洋経済の編集部のOさんは旧知の仲ですが、今日はケイブンシャの大百科の大ファンだったという編集者を連れてきてくれました。いろいろ積もる話で6時～10時までお喋り。O氏と共に来週入稿分から私の担当になるようです。

田園調布の「せせらぎ公園」の湧水。多摩川を渡るドクターイエロー。等々力不動尊の湧水と境内のモミジ。

■地元の紅葉の名所
12/10
　我が家から徒歩圏内の高幡不動尊の紅葉がみごろ・・と朝の天気予報の生中継で伝えていたので、妻と二人ででかけました。情報通り全山に渡って紅葉が鮮やかに色づいていました。今夜から荒れ模様になるので、名残の紅葉というわけです。1時過ぎにサイゼリアでランチとドリンクバー、少し粘るためにデザートを注文。3時からは私のリハビリなので聖蹟桜ヶ丘へ。リハビリ終了後近くのスーパーで待ち合わせして買い物のヘルプをしました。明日は南風の強風が吹くそうで、モミジ散らしの天気になるようです。

高幡不動尊の紅葉は天下一品。湧水池とお鼻井戸、この裏手の山の紅葉が素晴らしい。

■鉄道と湧水
12/12
　午前中から都心で打合せがあったので、終了しだい田端経由で王子に向かいました。田端駅京浜東北線のホーム先端の崖線には環境省の湧水リストにも挙がっている「田端駅構内の湧水」があります。石垣からの湧水は取水口からパイプに引かれ線路沿いの「鑑賞池」に注がれています。ホームからもその全容を見ることができます。北区役所の27階展望室からは新幹線と成増台地が一望でき、名主の滝公園の森は鮮やかな紅葉でした。東京駅から中央特快で国分寺へ。足がまだ本調子でないのでタクシーで新次郎池へ行きました。2日前の大荒れで落葉が池を埋め尽くしていましたが、水量はあいかわらず多く、池のまわり六ヶ所から湧き出していました。この分だと新年度までは湧き続けるでしょう。貫井神社にも寄りましたが、貫井神社、新次郎池、滄浪泉園の湧水は同じ地下水系と見えてほぼ水量が三カ所とも一定しています。国分寺駅前の殿ヶ谷戸庭園の次郎弁天の湧水はかなり少なくなっており、ここはまた別の地下水系だろうと想像されます。

田端駅構内の湧水池、成増台台地と新幹線、紅葉が名主の滝公園、新次郎池の落葉の水面と飛び石がやっと顔を出す水量、貫井神社の湧水の水路。

■かいぼり
12/13
　井の頭公園の弁天池で水を抜いて天日干しにする「かいぼり」が11月10日から行われており、21日から外来種を捕獲する作業が始まりました。弁天池の水を抜くのは28年ぶりとのことで、思った以上に湧水が多いそうで、水抜きは完全に出来ないようです。干上がった池底の水路をたどると弁天堂近くから湧水が確認できましたし、弁天池の湧水はまだまだ健在と、スタッフも外来魚の駆除には苦慮したが嬉しい悲鳴を上げていたそうです。

井の頭池の出口は神田川源流。かいぼり中の弁天池、思った以上に湧水が多いそうでいくつかの湧水口も見られた。弁天堂の御神水は温かい地下水を蛇口からあふれさせていた。

■スーパー銭湯
12/14
　聖蹟桜ヶ丘の整形外科で昼前にリハビリ。この時間は空いているので30分で終わりました。昼飯を済ませて出たついでに八王子まで足をのばしてバスで東京の名湧水57選のひとつ「子安神社の湧水」を訪れました。ここの湧水は大量に水質も良いことで昔から名水として知られ、飲むと子宝に恵まれ、母乳の出が良くなるという言い伝えがあります。水を汲みに来る人が絶えませんし、下流の洗い場では農家の人たちが野菜を洗っている姿が見られ、昔ながらの湧水のある風景を残していました。八王子駅南口から徒歩8分の銭湯に行きました。この銭湯はいわゆるスーパー銭湯ではありませんが、大浴場内にスーパージェットバス、ジャグジー、寝湯、歩行湯、サウナ、水風呂が完備して銭湯価格460円で楽しめます。地下水というのもいかにも八王子らしくていいですね。Suicaも利用できるのがうれしいです。スーパージェット風呂を腰の患部に5-6分も当てていると、じわっと汗が出てきました。体中が中から温まってきているようで、医者のリハビリよりは効き目があるようにも思えました。

神木と不動が祀られる。玉石垣のすき間から水が湧く、それは名水として知られてきた。池から洗い場への水路が続く。

■聖蹟桜ヶ丘
12/15
　聖蹟桜ヶ丘は日野市のとなり多摩市の中心部ですが、聖蹟桜ヶ丘という名称は京王線の駅のみの命名です。明治天皇の時代、よくこの地に狩りをするため訪れた行幸の地「聖蹟」ということ、付近が桜の名所だったということでこの駅名が付けられたということです。駅近くの医院でリハビリを終えたのちにバスで桜丘公園に向かい、落葉が積もる園内を散策しました。落葉の道は歩行リハビリにも優しい道でした。公園を降りると湧水があり、その流れはかつて大谷戸といわれた谷を流れて行きます。大谷戸川の流れの跡は大谷戸川緑地の緑道の途中の「湧水池」が当時の面影をとどめているほか、清水渓緑地には石組の三段井戸が残っています。あたりは「渓谷」といわれるほどに、崖が自然のまま残っており、大谷戸川は再びここから、谷戸の住宅地をうねり曲がりながら大栗川に注いでいます。そこまでの川沿いは「渓谷」の面影が残っています。聖蹟桜ヶ丘駅で電車を待っていると2000系カラ―のラッピング電車がやってきました

桜丘公園の紅葉の遊歩道。湧出口はタンニンで黄色く変色している。大谷戸の流れの洗い場、大谷戸の池。川はここから゜暗渠になり、清水渓緑地付近で再び姿を現す。同公園の石組三段井戸。

■水琴窟・滄浪泉園
12/16
　国分寺に出たついでに殿ヶ谷戸庭園、新次郎池、滄浪泉園を巡るハケの道散歩で、ちょうどひと駅散歩にもなります。新次郎池はたまたま掃除にきていた係員の人に聞くと、今年は秋の大雨が影響しているようで多いですね、この分だと新年まで持つと思いますよ・・とのことでした。滄浪泉園は遅い紅葉が残っていました。水琴窟の上が真っ赤のモミジで風情ある和の風景でした。湧水は相変わらず多いようですが、最盛期の石段からの湧水は見られず、確実に減少傾向に向かっているようです。

新次郎池の「くらぼね坂」の崖線からの大湧水、落葉が池に積もって幾学模様。滄浪泉園の湧水もピークを迎え湧出多し。水琴窟の湧水の調べ。

■あきる野の湧水
12/17
　一日何本もない京王八王子―秋川駅間の路線バスは時間を調べて利用すればあきる野台地の白滝神社、真城寺、八雲神社、二宮神社の湧水に便利にアクセスできます。所要時間45分のバスの旅はサマーランド経由で、途中「谷戸」の風景の中をのんびり走ります。油平バス停から白滝神社へは徒歩10分で行けます。夏の勢いはありませんが、枯れることなく砂礫層から大量の水が湧き出していました。秋川駅までは徒歩15分、となりの東秋留駅に行き、二宮神社に行きました。この夏、すぐ近くに比較的規模の大きな湧水を見つけました。五日市線の踏切近くの料理店(閉店中)の裏手にある湧水です。二宮神社のお池からもアクセスできます。線路を渡って八雲神社に向かいました。たまたま氏子が祠に正月のしめ縄を張っていました。「今年は水が多かったね、次第に減ってきてはいるけど例年より多い・・」ということでした。東秋留からの帰りは荻窪で仕事の打合せがあるので拝島乗り換え、中央線快速で戻りました。

白滝神社の湧水、湧出口は立ち入り禁止。東秋留の料理屋裏の湧水。八雲神社の五輪塔の祠の横を流れる水路。池からの流出口、水量が多いことがわかる。

■清水茶屋跡の湧水
12/19
　南武線谷保駅から徒歩5分、谷保天満宮の「常盤の清水」と甲州街道を隔てた街道脇に「清水茶屋の湧水」があります。ここは何度も訪れているのですが、ほとんど涸れた状態が続いています。民家の敷地内にあるため、湧水を管理しているお年寄りの女性にお断りすると、親切に案内して下さいました。「空っ風が吹くころに枯れてしまいます。昔は溢れるほど湧いていて、古い家のときには台所と湧き水が直結していて、お風呂、生活用水、お茶などこの水を使っていたものです」と言われました。「すみませんねぇ、今日は手入れが悪く・・もうすぐ枯れるでしょうね」と、少なくなった泉を指差しました。この湧水はすでに廃寺となった寺がこの崖線の上にあり、寺が管理していた清水ということで、廃寺と共に仏様を預かり、清水とともにお守りしているとのことで「よろしかったら、見ていってください」とのことで、お宅の仏間に祀られている阿弥陀如来座像を拝観しました。きれいな仏様で金箔が貼られ、少し黒ずんだお姿が悠久の歴史を物語っています。「これまで秘仏」とかで、清水を取材にきた私に特別に見せて下さったようです。それに今年春に亡くなられた御主人が「鉄道マン」だったということで、私を理解して下さったのでしょう。「あ、お茶も差し上げずに・・」とおっしゃるので「今度、湧き水が豊富なときに、清水で入れたお茶を御馳走になります・・」と玄関を出ると「いつでも、お越しください」とお見送りをして頂きました。とても清々しい水の旅の出会いでした。

清水茶屋跡の湧水、渇水期を迎えている。清水を守ってきた阿弥陀如来座像、美しい仏様。街道へ隔てた常盤の清水と水路。

■目黒不動
12/20
　友人の墓参りで渋72系統のバスで並木橋の次のバス停近くの菩提寺へ。手水は手押しポンプが現役で渋谷区の地下水はまだまだ健在のようです。墓参りを終えて同じ系統のバスで目黒不動尊へ。ひとつ手前のバス停で降りて「羅漢寺川の湧水」を訪れると、これまで10数年間、この湧水を見続けてきましたが最小の水量でした。たぶん、上流に地下水が影響するような建造物が出来たのでは?と思いたくなるほどでした。しかし、湧水は温かくいかにも地下を潜りぬけてきた水、という感じがしました。目黒不動尊内を散策して参道をブラリ歩き、目黒線の不動前駅に向かいました。今日はこれから中野坂上である協会の忘年会に参加します。

「羅漢寺川の湧水」は水量が減っているのが気かがり。不動の独鈷の滝と境内に乗り入れる渋72系統の路線バス。参道の鰻屋さん。

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片倉城跡公園の紅葉、片倉沢からの湧水が菖蒲田に落ちる。奥の沢の湧水は水車を回すほどにはいかない。斟珠寺の湧水は八王子市の湧水マップにも大きく取りあげていないが、なかなかの湧水だ。


雑木の紅葉が映える。湧水にはセリが自生する。谷戸からの湧水の流れと、公園入り口の道祖神。ここが長沼駅から徒歩5分の距離にある。


昭和の雰囲気の喫茶店でナポリタン。おとめ山公園の紅葉と湧水池。


田園調布の「せせらぎ公園」の湧水。多摩川を渡るドクターイエロー。等々力不動尊の湧水と境内のモミジ。


高幡不動尊の紅葉は天下一品。湧水池とお鼻井戸、この裏手の山の紅葉が素晴らしい。


田端駅構内の湧水池、成増台台地と新幹線、紅葉が名主の滝公園、新次郎池の落葉の水面と飛び石がやっと顔を出す水量、貫井神社の湧水の水路。


井の頭池の出口は神田川源流。かいぼり中の弁天池、思った以上に湧水が多いそうでいくつかの湧水口も見られた。弁天堂の御神水は温かい地下水を蛇口からあふれさせていた。


神木と不動が祀られる。玉石垣のすき間から水が湧く、それは名水として知られてきた。池から洗い場への水路が続く。


桜丘公園の紅葉の遊歩道。湧出口はタンニンで黄色く変色している。大谷戸の流れの洗い場、大谷戸の池。川はここから゜暗渠になり、清水渓緑地付近で再び姿を現す。同公園の石組三段井戸。


新次郎池の「くらぼね坂」の崖線からの大湧水、落葉が池に積もって幾学模様。滄浪泉園の湧水もピークを迎え湧出多し。水琴窟の湧水の調べ。


白滝神社の湧水、湧出口は立ち入り禁止。東秋留の料理屋裏の湧水。八雲神社の五輪塔の祠の横を流れる水路。池からの流出口、水量が多いことがわかる。


清水茶屋跡の湧水、渇水期を迎えている。清水を守ってきた阿弥陀如来座像、美しい仏様。街道へ隔てた常盤の清水と水路。


「羅漢寺川の湧水」は水量が減っているのが気かがり。不動の独鈷の滝と境内に乗り入れる渋72系統の路線バス。参道の鰻屋さん。