2016年3月の水の旅です

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■冬枯れのハケの道
3/2
　夕方から荻窪に仕事の打ち合わせがあるので、午後から国分寺から武蔵小金井間のハケの道を歩きました。新次郎池は見事なまでに池底が露出して枯渇状態、それでもここの変化のある湧水は私の定点観測湧水なので、いつでも訪れる「責任」があります。今回は校舎下の池底からの少量ながらの湧水を確認しました。普段は水没している湧水口です。それと石灯籠横の道路下のメイン湧水もかすかな流れだけで、そういう意味では完全枯渇と言えないようです。貫井神社に行くと湧水池にカワセミが来ていました。盛んに池に突入して小魚を捕獲しています。満たされると早急に飛び立ってゆきました。この間約5分間、なんとか姿は捉えることができました。蹌浪泉園にも寄りました。ここも水量はかなり減少していますがこの季節は雑木や雑草がなく湧水口がはっきりと確認できます。そういう意味では冬枯れも湧水観望の季節かも知れません。中央線で阿佐ヶ谷まで出て、夕方の電車をしばし「撮り鉄」後、約束のアポの場所に向かいました。

渇水期の新次郎池の堰。石灯篭横の湧水はかすかに流れが見られる。貫井神社の湧水池のカワセミ。蹌浪泉園の井筒に注ぐ湧水。揃い踏みした中央線の電車、阿佐ヶ谷にて。

■河津桜と湧水
3/4　
　仕事の打ち合わせと撮影で都心に出て、昼過ぎに新宿から京王特急で京王片倉駅に直行。先日訪れた際に斟珠寺の河津桜が満開を迎えているころなので、天気の良い間にと訪れたものでした。ちょうど白梅も見ごろで美しいコントラストを見せていました。湧水はほのかに温かく、桜の色に染まっているようでした。歩いて片倉城跡公園に寄ってみました。池に「かわせみ」がいるかどうか気になっていたからです。30分待ちましたが現れず。やはり朝がいいようです。水車の水が心なしか増えているようで1分置きぐらいにゆっくり自転します。そっと湧水に手をやると、この水もほのかに温かい春の水でした。

白梅と河津桜の競演、弁天池の河津桜、湧水はほのかに温かい。片倉城跡公園の水車も時々回るほど水量が増えた?。

■エプソン前の湧水
3/6
昨年のの多雨期に訪れた湧水で、正式名は「谷仲山の湧水」と呼ばれています。日野駅と高幡不動駅を結ぶ市役所経由のバスで「エプソン前」下車、徒歩5分の日野台地の崖線下から湧き出しています。多雨期のころは緑が深く、遊歩道まで湧水があふれ十分な調査ができませんでしたが、今回冬枯れの湧水を訪れました。住宅地と日野台地の崖下に遊歩道が設けられて湧水を見ることができます。改めて湧水口を確認すると、この崖下からは数か所の湧水があり、遊歩道の木橋の下にも湧水の流れを見ることができて、冬期でも枯れることなく湧出していました。日野市が水量、水質をしっかり管理しているようで水量計も設置されていました。ここから谷戸の道路を隔てた丘陵にも湧水がありました。昨年夏には普段湧き出さない畑から勢いよく噴出していました。側溝に清流が流れていたので、たどってみると丘陵の中ほどのアパートの横に湧水池があり、そこから水路を伝わって流れていました。池は雑草で覆われ容易に近づけない環境でした。改めて今回訪れてみると、この谷戸には意外に湧水が多く、谷戸の湧水群を形成していたのが分かりました。この辺りは昔から「谷戸」と呼ばれ、エプソンの前身の精密時計メーカーが豊富な地下水を求めてこの地に本社を建てたということです。

狭い範囲だが「谷戸」の風景を残し湧水が豊富「谷仲山の湧水」、木橋の直下にも湧水の流れがある。谷戸の野道を歩くと意外な所に湧水を見つけた。

■大谷戸の大井戸
3/8　
　このところ新刊本(鉄道)の追い込みで仕事場に閉じこもりっきりで編集作業をしていて、運動不足気味です。退院後は「適当な運動」も私の治療には処方箋のひとでもあります。今日は夕方に多摩市の編集室に入稿なので、早めに家を出て、聖蹟桜ヶ丘の都立桜丘公園を散歩しました。アップダウンの丘陵コースはリハビリに最適。バスで頂上付近までアクセスして丘陵を下り降りるコースを取りました。途中には湧水や谷戸の地形が残っています。もともとは「大谷戸」と呼ばれていた地名で、今も谷戸の道が緑道として整備されています。その途中の「清水渓の緑地」公園には石組の三段大井戸があります。見応えのある井戸ですが、何しろ整備が悪く荒れ放題です。きれいに整備すれば「憩いの場」になると思うのですが。この場所は聖蹟桜ヶ丘から06系統永山駅行きバス、春日神社下車すぐの坂の下の谷にあります。湧水、井戸マニアだったら一度は見ておくといいでしょう。6000歩ほど歩いて多摩市の編集室に向かいました。

丘陵を下ると大谷戸の湧水がある。火垂の泉に注ぐ。清水渓緑地の大井戸は見応えがあるが、整備が悪く蚊の発生が気になるところ。

■梅は遅かった・・。
3/12
　谷保天満宮の梅がほぼシーズンは終わったのを覚悟でゆくと、案の定ほとんど散っていました。それでも梅園の茶屋や露店は営業中。境内の椿が見ごろを迎えていました。常盤の清水、湧水の水路などを見て、水量が気になっていた「清水茶屋跡の湧水」を訪れると、ここは完全に枯渇、水路に水の流れはありませんでした。これからの季節は多摩地方の湧水の何か所にはカタクリが咲き、櫻が湧水に映える季節になりそうです。

清水茶屋は水の流れはなかった。境内から流れ出る水路と水源の常盤の清水。

■かたくりの花初日
5/13
　仕事の追い込みで半徹夜だったので2時間をほど寝て散歩に出ました。病み上がりで家内の勧めもあって、気分一新のため赤パンツならず赤ふんどしを締めて元気モリモリ。そろそろカタクリの花の便りが聞こえてきたので片倉城跡公園に行くと、まだ早く、ようやく葉が出始めたころであと1週間はかかりそうです。それでも昨年の早咲きのマル秘場所に行くと蕾と2－3輪蕾が開いた花がありました。片倉城址公園のカタクリの開花宣言です。このところの雨模様が続き、湧水の量も増えたようです。バスで「つつじヶ丘」まで出て、徒歩15分の真覚寺に行きました。ここの湧水も多いようです。桜の老木は今年は早くなるだろう・・と寺の人が言っていました。少しの散歩のつもりが何だかんだで10880歩4.4kmも歩いてしまいました。

カタクリ開花初日、湧水口付近には水芭蕉も芽を出した。水車の奥の院の水量も多い。真覚寺の五輪の塔の湧水。

■小仏峠の木下谷梅林
3/15
裏高尾の奥に位置する「木下沢（こげさわ）梅林」に家内と出かけました。日影または大下バス停下車徒歩15分のこの梅林は斜面に1400本もの梅が咲き誇り、この季節無料開放されトレッキングコースを歩きながら梅を楽しむことができます。この梅林、中央線の有名撮影のすぐ近くにあり、私も時々ここで鉄道を撮っています。この日も鉄道と梅見物の二足のわらじでした。バス停から梅林までは小仏川の清流沿いに歩き、ヤマメ釣りの人も見かけました。水温むといった小仏峠の情景でした。

「木下沢（こげさわ）梅林」に家内と観梅へ。小仏峠から流れる清流沿いにスーパーあずさが走る。小仏川、水温む。高尾で「高尾山の冬そば」を味わう。

■殿ヶ谷戸庭園のカタクリ初日
5/16
　東京の名湧水57選の殿ヶ谷戸庭園のカタクリの花が咲き始め庭園カタクリツアーが開催されていると聞いて、午後から出かけました。まだチラホラ咲き始めた程度でしたが、可憐な小さな花は私の心を癒してくれます。カタクリの花には幼い頃の思い出がいっぱいありすぎて、カタクリの花が咲き始めるとこの花を追い続けています。私の故郷の「越前」にはカタクリの群生自生地があちこちにあり、ちょうど春の遠足のシーズンのときには湧水のほとりに華々しく咲いていた記憶が強烈に残っています。殿ヶ谷戸庭園のカタクリはこの週末が見ごろでしょう。湧水「次郎弁天の清水」もこの季節にしては水量豊かに湧き出していました。

咲き始めたカタクリの花。ハケの湧水も水量多く湧出していた。湧水を利用した鹿(しし)おどし。

■ハケの道は癒しの散歩
3/18
午前中、新宿へ。気温は高くなりそうですが花粉の飛散はひどいようで、なんだか目に見えるようです。新宿でランチ兼打ち合わせを終えて武蔵小金井へ向かい、国分寺まで「はけの道」を散歩。東京にまだまだ自然が残る癒しの散歩でした。ハケには野の花が咲き、野鳥が湧水で憩い、この散歩コースは本当に私のお気に入りです。家内がここ3日間ほど留守なので、食事には気を使います。野菜中心で「鉄分」補給のため青物野菜と納豆を晩御飯の献立にしました。

蹌浪泉園のハケの湧水、新次郎池はこのところの多雨にもかかわらず枯渇状態。貫井神社の湧水池の鷺。この陽気でカタクリの花も咲きだした。

■青空に映える
3/21
連休中も追い込みの仕事で遠出はできませんでしたが、身近なところに大いなる自然がありました。片倉城跡公園のカタクリが咲き始めました。午後から太陽を浴びて一斉に開花、青空に映えました。東京の名湧水57選の湧水のほとりには自生の水芭蕉の花も咲き始めました。湧水池にはカワセミも飛来して、バードウォッチャーが望遠レンズを構えています。東京都内、駅から至近距離にある自然のオアシスです。

陽光を浴びると開花したカタクリの花、湧水のほとりの水芭蕉。森の中には植物の営みが。帰りに片倉だんごでお茶してお彼岸のおはぎをテイクアウト

■大泉の湧水
3/22
今日は和光市に住む知人たくを訪ねるので、いつもより別のバス路線(成増－石神井公園)を利用して土支田２丁目で下車、かたくりの花がそろそろというので東京の名湧水57選「清水山憩いの森」に立ち寄りました。例年より遅くチラホラ本の水本の開花があるだけでした。この公園はカタクリ保護で一部の敷地が金網で覆われ見学が制限されています。ちょっと過保護かと思われますが、片倉城跡公園のカタクリの花のように、自然の中でのびのび咲かすことはできないのでしょうか?。以前、ここの公園の株を持ち帰ったというヤカラがいたという話を聞いたことがあります。カタクリの花は生育環境が異なるとまず育ちません。馬鹿な行為は慎んでください。白子川沿いに歩いて稲荷山憩いの森の湧水に向かいました。ここにもカタクリの花がありますが、まだ開花は先のようです。川添いの桜もちらほらといったところでした。知人宅はここから都と埼玉県境を越えたすぐ徒歩15分のところにあります。

清水山憩いの森のカタクリの花ようやく開花。名湧水57選の湧水、白子川添いの桜もちらほら。木の根っこから湧出するような湧水の水路。稲荷山憩いの森の湧水池。

■病院帰りの湧水散歩
3/30
　昨日まで鉄道の取材で四国に行っていました。「水」にゆかりのある所といえば四万十川の江川崎駅と「うちぬき」の伊予西条でしたが、湧水は訪れぬまま帰京しました。今日は定期健診のため日野市立病院へ。午前中に眼科の診察を受け、午後からは国分寺の殿ヶ谷戸庭園に足を延ばしました。名残の「カタクリの花」が最後の美しさを輝かせていました。日野に戻って高幡不動行きバスでエプソン前へ。日野段丘の末端の部分には谷仲山の湧水があり、3か所の湧水地点から湧出しています。真ん中の湧水量が多いところには水量計が設置されていて、日野市が管理しています。ここから浅川を越えて南平に向かうと、京王線の線路沿いの桜の木4本が満開を迎えていました。すぐ横を電車が通ると花吹雪が舞っていました。

殿ヶ谷戸庭園のカタクリの花最後の花は色が鮮やか。次郎弁天の池。谷仲山の湧水は日野市によって保全されている。高幡不動付近は桜もほぼ満開。

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渇水期の新次郎池の堰。石灯篭横の湧水はかすかに流れが見られる。貫井神社の湧水池のカワセミ。蹌浪泉園の井筒に注ぐ湧水。揃い踏みした中央線の電車、阿佐ヶ谷にて。


白梅と河津桜の競演、弁天池の河津桜、湧水はほのかに温かい。片倉城跡公園の水車も時々回るほど水量が増えた?。


狭い範囲だが「谷戸」の風景を残し湧水が豊富「谷仲山の湧水」、木橋の直下にも湧水の流れがある。谷戸の野道を歩くと意外な所に湧水を見つけた。


丘陵を下ると大谷戸の湧水がある。火垂の泉に注ぐ。清水渓緑地の大井戸は見応えがあるが、整備が悪く蚊の発生が気になるところ。


清水茶屋は水の流れはなかった。境内から流れ出る水路と水源の常盤の清水。


カタクリ開花初日、湧水口付近には水芭蕉も芽を出した。水車の奥の院の水量も多い。真覚寺の五輪の塔の湧水。


「木下沢（こげさわ）梅林」に家内と観梅へ。小仏峠から流れる清流沿いにスーパーあずさが走る。小仏川、水温む。高尾で「高尾山の冬そば」を味わう。


咲き始めたカタクリの花。ハケの湧水も水量多く湧出していた。湧水を利用した鹿(しし)おどし。


蹌浪泉園のハケの湧水、新次郎池はこのところの多雨にもかかわらず枯渇状態。貫井神社の湧水池の鷺。この陽気でカタクリの花も咲きだした。


陽光を浴びると開花したカタクリの花、湧水のほとりの水芭蕉。森の中には植物の営みが。帰りに片倉だんごでお茶してお彼岸のおはぎをテイクアウト


清水山憩いの森のカタクリの花ようやく開花。名湧水57選の湧水、白子川添いの桜もちらほら。木の根っこから湧出するような湧水の水路。稲荷山憩いの森の湧水池。


殿ヶ谷戸庭園のカタクリの花最後の花は色が鮮やか。次郎弁天の池。谷仲山の湧水は日野市によって保全されている。高幡不動付近は桜もほぼ満開。