2016年9月の水の旅です

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■ヤボ・・谷保天満宮　常盤の清水
9/1
　聖蹟桜ヶ丘から国立駅行きの路線バスで15分、谷保天満宮に到着しました。この方法が我が家から一番早く到達できます。バス停から常盤の清水までし徒歩5分弱。その前に「清水茶屋の清水」を見せてもらいました。やはりタップリ湧出していました。湧き出した清水は水路となり民家の敷地を流れてゆきます。史跡の案内板も雑草が刈られてすっきりして、確認することができます。谷保天満宮の弁天池の湧出量は凄いですね。正式に量を測ったことはないようですが、池から雰囲気のある水路に流れ出る水を見ているだけでホッとします。思わず片足を入れて涼を取りました。子供たちが水路で何かを獲っているようてすが、この清流にいる生き物は何なんでしょう?興味がありました。

清水茶屋の跡の湧水復活。常盤の清水も水量良好。弁天池から流れ出る湧水が水路を流れる。

■深大寺の湧水
9/2
　京王線つつじヶ丘駅から深大寺行きバスで「深大寺」へ。新刊本「東京の名湧水」の追加取材です。早速出向いたのは普段はほとんど水が落ちていない「不動の滝」、現在は豊富な湧水により二対の竜の口から激しく湧水か落ちていました。境内の至る所から湧水が見られ、大雨の後に湧水量の多さがわかりました。湧水池のほとりで「深大寺蕎麦」を味わいました。古く文久時代から続く門前の蕎麦。地元産のそば粉を使い、深大寺の湧水で打ち、湧水に晒すのが本来の深大寺蕎麦。昨今の食の諸事情でそれは叶わなくなったが、湧き出る湧水のほとりで食べる蕎麦はまた格別でした。

不動の滝は水量豊富。水路に流れる湧水、手水井戸の湧水も多かった。湧水池のほとりの店で深大寺蕎麦を味わう。

■北野街道に沿って
9/3
京王八王子南口－めじろ台　八81系統京王バス、この路線は丘陵地帯の崖下「北野街道」を走ります。沿線には片倉城跡公園の湧水、時田弁天の湧水、真覚寺の蛙合戦の湧水池、六本杉の湧水など「名湧水」が点在します。まずは、めじろ台の真寺の蛙合戦の湧水池からスタートです。湧水は池のほとりの小さな谷から湧出して五輪塔の手水舎に注いでいます。その他、池の中にも数か所湧出口があると見えて鯉がそこに集中して若水と戯れていました。途中の湧水は先日訪れたばかりなので、東京の名湧水57選の「六本杉の湧水」を訪れました。ここは子安丘陵の崖下から大量の湧水が噴き出して、通路の石垣からも多くの湧水が見られました。そのためいつもは濁っている池の水を澄んで綺麗な状態でした。近所の子供たちが池に生息するザリガニを釣っています。　八王子南口辺りがまだ田んぼだった、この湧水が貴重な農業用水の役目をはたしていました。夏は子供たちの遊び場です。残暑厳しい昼下がり、私も湧き水の中ではしゃいでしまいました。

小さな谷から湧出して五輪塔の手水舎に注ぐ。芭蕉の蛙合戦の碑、文久年間に建立。子安丘陵の崖線直下から湧き出る六本杉の湧水、思わず子供たちとはしゃいでしまった。

■エプソン前の湧水
9/4
進行中の新刊　「東京の名湧水」(仮題)では、東京の名湧水57選はもちろん、それ以上の規模のマイナーな湧水も数多く取り上げています。読者層は熟年層を対象としています。そのために交通手段はバスか鉄道を重視してガイドしています。今日は一日中雨の予報でしたが昼前から晴れて、昼からは夏の天気が戻ってきました。この湧水期に取材しないてはありません。高畑不動駅から日野駅を結ぶメインバス路線日０２系統京王バスを利用して出かけました。目的は「エプソン」前の日野台地の南端の湧水、通称「エプソン前の湧水・谷仲山湧水です。ここは日野市が水量など管理している湧水で、一年を通して枯れることはありませんが、このシーズンは日頃湧き出していない地点からも大量に湧出して木橋にまで水が来ていました。さらに住宅地に隣接している畑の斜面の道路からもポッカリ穴の中から湧水が噴き出していました。たまたま通りかかったお年寄りは「下の家は湧き水で困っているようですよ、こんなところに家を建てるなんてねぇ」と吐き捨てるように言いました。この日野台地は黒川清流公園などの湧水を潤し、地下水を涵養する極めて稀な台地であることが理解できるのです。

谷仲山の湧水、近くの畑の中からも忽然と湧き出し、農道にあふれていた。差した指先にポッカリ湧水口がある。

■ハケの小径
9/5
　府中から小金井駅までの路線バスに乗り「前原坂」下車。ハケの道の阪の途中にあるバス停です。ここから中村研一美術館までは徒歩10分、今日はハケの小径を歩きました。水量が多く心なしか涼しい気分に浸れました。美術館からコミニティバスのCoCoバスに乗りました。定員10人の乗合タクシーに近いマイクロバスで、なんとか8人目で乗れました。市役所前まで行き、ここから徒歩5分で滄浪泉園へ。改めて水量豊富なハケの湧水を満喫しました。ここからは東府中行きの路線バスがアクセスしています。

ハケの小径は涼しい散歩道だった。乗り合いタクシーのようなコミニティバス。滄浪泉園で豊富な湧水を見る。

■都内最大の湧水「南沢湧水群」
9/9
　午後から西武池袋線東久留米へ。駅からタクシーで平成の名水百選「南沢湧水群」へ。この湧水は凄い水量で湧水が川となって流れています。竹林、雑木林から夥しい地下水が湧き出しています。それは東久留米市の上水道に使用してなお、余る水量です。東久留米市民は美味しい「名水百選」の水道を利用しているのです。この地はアニメ映画「河童のクゥと夏休み」(2007年シンエイ動画)のモデルとなった湧水です。残暑厳しいおり、川の中に入って湧き水で戯れました。竹林公園から落合川沿いに歩き東久留米駅まで歩き、西武線で石神井公園駅へ。駅近くのレトロ銭湯で汗を流して、アニメ界のレジェンドたちと沖縄料理を堪能。

南沢湧水群は水量豊かに流れ出る。湧水と戯れる。竹やぶの中の泉。竹林公園の湧水も見応えがある。石神井公園駅近くの銭湯、井戸水を使用している。

■国分寺崖線を歩く
9/14
中央線武蔵小金井駅と国分寺駅間に広がる「国分寺段丘(崖線)」には国内有数の湧水群があります。国分寺の名水百選「お鷹の道湧水」から、東京の名湧水57選の湧き水が4か所もこの区間に集中しています。今日は東府中から路線バスに乗り貫井トンネル下車、国分寺まで「貫井神社の湧水」、東京経済大学内の「新次郎池」、国分寺駅前の「殿ヶ谷戸・次郎弁天の湧水」(共に東京の名湧水57選)を巡りました。どの湧水も水量豊富で見応えのある湧水ばかりでした。あいにく「武蔵野夫人」は同行しない色気のない湧き水巡りでしたが。

貫井神社の本殿横を流れる湧水。新次郎池の水源のひとつ「くらほね坂下の湧水」と「石灯篭の湧水」。次郎弁天池に注ぐ湧水は、ハケの湧水が間近に見られる。

■中秋の名月
9/15
9月15日は中秋の名月です。中秋の名月は満月(17日)とは限りません。旧暦の秋、7.8.9月の中日を中秋といいます。したがって15日は「中秋の名月」、見えるか見えないかはビミーヨなところで。夕方までは暑い雲に覆われ、多分晴れ間は無理でしょう・・そんな気持ちでいましたが、7時過ぎには雲の間から、ぼんやり月が見えてきました。晩飯を食べて風呂に入って22時ごろ空を見上げると雲の間に束の間の晴れ間があり、そこに見事な中秋の名月がくっきりと顔を出しました。時間にして20分弱。結局この晴れ間が最高の観月のショータイムで、再び厚い雲に覆われて月は姿を見せませんでした。

19時ごろの雲間の名月、それからしばらくして22時にはくっきりと姿を現した中秋の名月。

■小さい秋みつけた
9/18
　雨はなさそうなので、午後からハケの道へ。ハケの道美術館・中村研一美術館で開催中の「笠間日動美術館のパレットコレクションより」を見ました。中村研一は油絵で花などの静物、風景、女性などを多く描いた日本画壇の重鎮の洋画家。晩年を小金井市のハケの道にアトリエと自身で美術館を開設。湧き水のほとりにアトリエを作ることが夢だったといい、アトリエの中庭には東京の名湧水57選のハケの湧水がコンコンと湧き出ています。帰りに医者に寄りアレルギーの薬を処方してもらい、近くの田んぼ道を歩いていると、彼岸花が黄色い稲穂と見事な色のコントラストを見せていました。まさしく日本の秋といった風情です。近くの村の鎮守の秋祭り、夕闇迫れば・・祭りが終わを告げていました。提灯などの撤収が始まると、露店の韓国人オモニが必死で残り物を売っていました。。「手作りキムチ、500円、えーい、もうおまけだ300円でイイヨ」...ひとつ買うと「海苔巻きはいらんカー、まけるヨ」。思わず手が出そうになったが「韓国風海苔巻き」だったので「いらんヨ」というと。「ツレナイネー」。まるで女寅さんのようでした。秋の一日を満喫した一日でした。

中村研一美術館と中庭の湧水。水量豊富に湧き出していた。百草園のご近所のだんぼ道の彼岸花。

■宮沢地区の湧水群
9/21
　台風一過の爽やかさはありませんが、午後から拝島の宮沢地区の湧水巡りをしました。これまで青梅線で行って中神から徒歩でしたが、立川駅北口から「立80系統」に乗れば、便利にアクセスできますし、拝島大師方面へもバスでアクセスできます。宮沢地区の湧水はどれも、このところの長雨と台風の影響で水量豊富で諏訪神社の湧水は石垣の隙間から噴き出している状態でした。「宮沢バス停」から拝島大師へバスでアクセス。大日堂の横の道路脇の湧水が特に水量が多く、境内の水路に勢いよく流れ込んでいました。ここから徒歩で龍津寺の湧水までのんびり歩きました。民家からの湧水も豊富でした。墓地の彼岸花が見ごろを迎えていました。この週末には私も彼岸の供養のため帰省します。彼岸花を見るとふと、そんな気持ちになるのです。

宮沢地区の水路は水があふれていた。諏訪神社の湧水、大日堂の湧水の滝。道路脇から水路に流れ落ちる湧水。龍津寺の彼岸花の群生。

■伊吹山麓の湧水巡り
9/25
　新幹線の撮影で米原地区で新幹線と在来線を撮りました。その合間に山麓の湧水をいくつか回りました。奥息吹地区の小泉地区の湧水はワサビ田もある湧水で、集落の各所から湧出しています。石垣の隙間から湧き出す水は冷たくて美味しく、ここは水汲みもできそうです。臼田の湧水・春照の泉は山麓も最も下流にある湧水で近くの田園の灌漑用水として用いられています。近年、この泉に猪が出没するそうで柵が設けられましたが、自由に出入りできます。帰りにはしっかりと閉めることをお忘れなく。山麓の大湧水は名水百選「泉神社の湧水」が有名で毎日水汲みが絶えません。地元では水汲み参拝用に水場を設け、多くの蛇口を設けて、参拝の寸志として300円の賽銭をお願いしていますが、私が見ていた10組ほどの水汲み参拝者は誰も賽銭を入れるものはありませんでした。車のナンバーを見ると尾張小牧、名古屋ナンバーばかりでした。これだけ水汲みが多いのですから駐車料金として300円を一律に徴収してはいかがでしょうか?。そうすればもっとマナー良くなると思われますが。

奥伊吹小泉地区の湧水、素朴な集落を流れ出る。春照の泉は山麓の最も下流にある。泉神社の水汲み参拝所と名水百選「泉神社の湧水」

■醒ヶ井地区の湧水
9/26
　米原のホテル泊りだったので、早朝に居醒の清水に行きました。ここは東海道本線醒ヶ井駅から徒歩5分ほどでアクセスできます。早朝の泉にはうっすらとモヤがかかり幻想的な風景でした。泉のあちこちから地下水が噴き出し、大湧水となって地蔵川を形成しています。近くには西行水や、山の裏手にあたる集落には「天神の清水」があり、ここも大湧水の様相を呈しています。石灰岩の岩場から夥しい地下水が湧出していて、居醒の清水と見劣りがしません。湧水巡りのあとは伊吹山麓を走る東海道新幹線の撮影です。彼岸花が稲穂と見事なコントラストを見せていました。昼過ぎには人気のドクターイエローが通過しました。

朝の居醒の清水、地蔵堂前の水飲み場。天神の湧水の湧出口、別の湧出口からも大量の地下水が流れ出る。伊吹山とドクターイエロー。

■気になる湧水「新次郎池」
9/27
　帰京してから気になるのは国分寺の「新次郎池」、たぶん満水は続いているだろうと早速現地へ。貫井神社に立ち寄るとここも湧水があふれていたので、まずは一安心。はたして新次郎池は満水Maxで、堰を切って湧水が音を立てて流れています。9月14日に訪れたときよりは水位が高く、湧水量は最盛期で、池に至る小道の斜面からや、池のほとりの階段からも湧水が見られました。迫力ある大湧水です。立ち去りがたい気持ちになりました。今日は30度と蒸し暑い日なので、足を池につけて水と戯れてクールダウン、5分も入っているとしびれるような冷たさでした。

ハケの道に咲く白い彼岸花、貫井プールの碑と手水。新次郎池最大の湧水「くらほね坂下の湧水」はまるで滝のよう。蒸し暑い昼下がり思わず湧水に入ってクールダウン。

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清水茶屋の跡の湧水復活。常盤の清水も水量良好。弁天池から流れ出る湧水が水路を流れる。


不動の滝は水量豊富。水路に流れる湧水、手水井戸の湧水も多かった。湧水池のほとりの店で深大寺蕎麦を味わう。


小さな谷から湧出して五輪塔の手水舎に注ぐ。芭蕉の蛙合戦の碑、文久年間に建立。子安丘陵の崖線直下から湧き出る六本杉の湧水、思わず子供たちとはしゃいでしまった。


谷仲山の湧水、近くの畑の中からも忽然と湧き出し、農道にあふれていた。差した指先にポッカリ湧水口がある。


ハケの小径は涼しい散歩道だった。乗り合いタクシーのようなコミニティバス。滄浪泉園で豊富な湧水を見る。


南沢湧水群は水量豊かに流れ出る。湧水と戯れる。竹やぶの中の泉。竹林公園の湧水も見応えがある。石神井公園駅近くの銭湯、井戸水を使用している。


貫井神社の本殿横を流れる湧水。新次郎池の水源のひとつ「くらほね坂下の湧水」と「石灯篭の湧水」。次郎弁天池に注ぐ湧水は、ハケの湧水が間近に見られる。


19時ごろの雲間の名月、それからしばらくして22時にはくっきりと姿を現した中秋の名月。


中村研一美術館と中庭の湧水。水量豊富に湧き出していた。百草園のご近所のだんぼ道の彼岸花。


宮沢地区の水路は水があふれていた。諏訪神社の湧水、大日堂の湧水の滝。道路脇から水路に流れ落ちる湧水。龍津寺の彼岸花の群生。


奥伊吹小泉地区の湧水、素朴な集落を流れ出る。春照の泉は山麓の最も下流にある。泉神社の水汲み参拝所と名水百選「泉神社の湧水」


朝の居醒の清水、地蔵堂前の水飲み場。天神の湧水の湧出口、別の湧出口からも大量の地下水が流れ出る。伊吹山とドクターイエロー。


ハケの道に咲く白い彼岸花、貫井プールの碑と手水。新次郎池最大の湧水「くらほね坂下の湧水」はまるで滝のよう。蒸し暑い昼下がり思わず湧水に入ってクールダウン。