2017年12月の水の旅です

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■野川公園を歩く
12/3
日曜日なのだが、某出版社の編集長と東小金井でコンタクト、打ち合わせと一部原稿の入稿、午後かせ武蔵境に行き西武多摩川線に乗り野川公園に。多摩川線は今年開業100年なので全列車にシールのヘッドマークが貼って運行している。3-4本電車を撮影してから、野川公園を散歩、紅葉は多くが散っているが、冬桜が咲いていた。青空に可憐な花は美しい。今日は公園散歩だけで園内の数か所の湧水には立ち寄らなかった。ここから調布行きの路線バスに乗って調布に出て、少し風邪気味なので百草園の主治医のところで風邪薬をもらって帰る。

野川を渡る多摩川線の電車、紅葉はやや盛りを過ぎたが、まだ楽しめた。園内に咲く冬桜。

■高尾の紅葉
12/6
　湧き水も気になる存在ですが、高尾の紅葉を追って、ここ一週間はほぼ毎日、高尾に出かけています。今年の紅葉は色づきが大変良く見応えがありました。私の場合はただ紅葉だけを撮るのではなく、紅葉と電車のコラボを撮るものですから、電車の運用に合わせて撮影しなければなりません。京王では新型5000系が入り、それも大きな目的でした。その紅葉もすでに終わり、ただし都内の紅葉はまだ持っていますので、これから紅葉が美しい湧水をめぐってきます。

黄色い検測車DAX、新型5000系ともみじ、紅葉の高尾の山々と、渓流のほとりのみもじ。ここ一週間で撮影したものです。

■ハケの道の紅葉と湧水
12/7
　小金井市の東京の名湧水57選のひとつ「蹌踉泉園」は紅葉の隠れた名所だと思います。ちょうど見頃と思われますので、路線バスで小金井警察署前下車、すぐ前にある蹌踉泉園を訪れました。残念、少し遅かったようで正門の紅葉はすっすり葉を落としていました。11月に来たときは、この木だけが色づいていたので早かったのでしょう。しかし、園内の紅葉はまだまだ見ごろで真っ赤に色づいていました。水量も豊富で勢いはまだまだ止まりません、池のほとり4か所から湧出しています。石段の途中からも水が噴き出しています。例年だと12月に入ると水量は減少するのですが、大地はたっぷり水を蓄えたのでしょう。貫井神社の紅葉は残念ながらほとんど散っていました。貫井神社からのハケの道は崖線の雑木林が色づき、心地よい小道です。新次郎池へのアプローチ、大学南門からは構内のハケの森の紅葉を見ながら池に至ります。ここも凄い水量で、先日訪れたときとまったく変化ありません。この分だと年が明けてもこの状態は続くものと思われます。この新次郎池からのハケの道は紅葉の雑木林を見ての散歩です。本当に心が癒されます。

蹌踉泉園の東屋付近のモミジ、赤と黄色が綺麗。湧水も水量豊富。新次郎池の大湧水、紅葉の木漏れ日が池の水面を彩る。

■凍てつく湧水
12/8
　寒い朝です。八王子は特に冷え込み0度を下回ったようです。日中はぽかぽか陽気なので原稿書きを終えて午後から片倉城址公園まで散歩。すっかり冬枯れの様子で菖蒲田に流れた湧水が日陰は凍ったままです。水車は止まったままで、湧水は水路を流れ、湯殿川に注がれています。この公園ではっきりと湧水が確認できるのは公園に隣接した民家の横井戸の洗い場だけです。湯殿川に沿って少し遡って北野街道を渡って斟珠寺の時田弁天湧水池に立ち寄りました。ここは異常出水も収まりほぼ正常な湧水に戻り、池を溢れ出る水も少なくなりました。

冬枯れの公園に湧水が流れ落ちる。日陰の菖蒲田は凍ったまま。民家の横井戸、時田弁天池の湧水、ほぼ正常な水量。

■冬支度
12/15
　八王子まで買い物のついでにバスに乗り中野山王の子安神社の明神池を訪れました。驚きました、あれだけ大量の湧水が噴出していたのに、急激に減って一部池底を見せて落ち場が水面を漂い、いかにも冬の湧水というたたずまいを醸し出しています。池を見渡す地蔵様も冬支度の衣装を着せてもらっていますが、今日の八王子は寒かった。北風が吹き、神社の落ち葉が舞い、湧水池に落ちているのです。多分、新年を迎えるにあたって氏子連が掃除をするでしょうが、この冬の風情もまたいいものです。

地蔵様も冬のよそおひ。枯葉舞う湧水池は底が見えるほど水量は少ない。水路から洗い場も同様。

■スーパーあずさを撮る。
12/18
　新宿と松本を結ぶスーパーあずさ用のE351系が12月23日から順次新型電車に代るので、ボチボチ撮っています。豊田駅の日野寄りのカーブは鉄道写真の名所として知られ多くの撮り鉄が訪れています。ここから徒歩5分には東京の名湧水57選の「黒川清流公園湧水群」があります。豊富な水量を誇っていますが、先月の大湧水の面影はなく正常になりました。また冬枯れのときは、雑草樹木に覆われた湧水の源流口が確認できるのです。特に、豊田駅寄りの崖下の「剣道場前の湧水」は崖上の道路からはっきりと、湧水口が確認できます。まるでハケの湧水のジオラマを見ているようです。

豊田のカーブを行くスーパーあずさ、剣道場前の湧水の源流がはっきりと確認できる。末端はU字溝の水路に注ぐ、公園内の主湧水も枯葉の中の湧水。

■八王子・六本杉の湧水
12/24
　夏の多雨の後は異常出水していた六本杉の湧水の今は・・・?。気になっていたので訪れてみました。同じ水系と思われる時田弁天池の湧水は、大出水も終わり元に戻りました。務八王子駅南口から徒歩15分、歴史ある湧水で、幾度が整備されてきましたが、最近の整備は正直言っていただけません、崖の補修も大切でしょうが、ここまで過保護にすると自然湧水の風情は無くなってしまいます。気になっていた水量はすっかり元に戻り現象傾向にありました。

昭和25年の六本杉の湧水、コンクリートで固めた湧水、10月23日の大出水は池が氾濫して道路まで流れた。

■気になる湧水2017年ラスト探訪
12/25
　この夏の多雨の影響で都内の湧水の多くが水量豊富でしたが、この冬を迎えて正常な水量、枯渇へと進んでいます。そこで気になっていたのがハケの道の大湧水を誇っていた貫井神社、新次郎池で改めて訪れて検証してきました。バスから降りて野川を見ると相変わらず川幅を広げて豊富な水量で流れています。ひと安心。貫井神社も新次郎池も最大湧水量の時期とまったく変わっておらず、水量豊富に湧き出していました。新次郎池がこの年末、このような水量は初めてです。新年までこの水量は続くと思われます。

貫井神社の境内の水路、新次郎池にはコサギが来ていた。堰をオーバーして流れる湧水。

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野川を渡る多摩川線の電車、紅葉はやや盛りを過ぎたが、まだ楽しめた。園内に咲く冬桜。


黄色い検測車DAX、新型5000系ともみじ、紅葉の高尾の山々と、渓流のほとりのみもじ。ここ一週間で撮影したものです。


蹌踉泉園の東屋付近のモミジ、赤と黄色が綺麗。湧水も水量豊富。新次郎池の大湧水、紅葉の木漏れ日が池の水面を彩る。


冬枯れの公園に湧水が流れ落ちる。日陰の菖蒲田は凍ったまま。民家の横井戸、時田弁天池の湧水、ほぼ正常な水量。


地蔵様も冬のよそおひ。枯葉舞う湧水池は底が見えるほど水量は少ない。水路から洗い場も同様。


豊田のカーブを行くスーパーあずさ、剣道場前の湧水の源流がはっきりと確認できる。末端はU字溝の水路に注ぐ、公園内の主湧水も枯葉の中の湧水。


昭和25年の六本杉の湧水、コンクリートで固めた湧水、10月23日の大出水は池が氾濫して道路まで流れた。


貫井神社の境内の水路、新次郎池にはコサギが来ていた。堰をオーバーして流れる湧水。