2017年7月の水の旅です

湧水名水探訪日記のバックナンバーはこちらです。

■ハケの道・美術館の森
6/30
　小雨が降っていますが、雨のハケの道の森もいいな、と思い府中から路線バスで小金井へ。前原坂で下車してハケの道を歩き中村研一美術館(ハケの森美術館)の森を訪れました。裏庭には東京の名湧水57選の湧水がありますが、自噴する力はなく今はくみ上げた地下水があふれています。雨の日の森の湧水もいいものです。ハケの小道を歩いて、農園にある野菜直売所に寄りました。太いキュウリが4本、大茄子5個入りが100円。トマトも買って帰りました。

雨のハケの道散策もいい。美術館裏庭の湧水も風情があり梅雨の散歩を満喫した。

■夕焼け小焼けで日が暮れて・・・
7/3
　八王子からの帰り、西空は梅雨空でしたが、晩御飯を食べているとは徐々に雲が取れ初めて夕焼けのきざしが、すぐ近くの団地の５階に向かいました。ここには茶飲み友達のお年寄りがいるので、夕焼けの撮影場所として利用させてもらっています。厚い雲が一気に取り払われると一気に夕焼けになり、あたりがバーッと明るくなり電車の写真が撮れるほどになりました。この世の中が紅に染まった一瞬でした。東京において多摩地方は夕焼けが特に美しいといわれています。八王子を中心に走る西冬季用バスの色は夕焼けをイメージした色なのです。

左の写真はパーッと夕焼けの明るさが広がった瞬間。電車も紅に染まった。

■八王子は猛暑
7/12
　仕事の打ち合わせで八王子で待ち合わせてランチをしながら打ち合わせ。外にでると暑い。八王子は都心よりも1－2度高いのが通例。私にはビルの摩天楼のほうが暑さを感ずるのだが。打ち合わせを終えて、中野団地行きの路線バスに乗って子安神社の湧水へ行き、クールダウン。この季節でも湧水量はほとんど変化なく、水汲みの人や、子供たちが涼を求めてやってきている。私も水路の洗い場で、水に足をつけてクールダウン。冷たくて本当にきもちがいい。水を飲んで、再び路線バスに乗り込みました。バス内のクーラーが心地よい。

水は澄み切って水量豊に湧いている。涼をもとめて来る人も多くなった。水路の洗い場で水の中に入って涼む。

■善福寺公園の名水
7/13
8月4日から7日まで国立新美術館で日本アニメーション協会のinto Animation2017が開催され、その展示と小冊子を担当して執筆中の「動画百年」の資料探しはやはりここ。ラーメン大好き・・いゃ鈴木伸一館長が直々に対応して下さいました。今では遠く海外からも来訪者多数とか。入場無料でアニメアーカイブスを見ることができます。その後、時間があったのでバスで善福寺公園を散歩、ここには善福寺川の源流「遅野井」があります。源頼朝ゆかりの名水です。善福寺池は善福寺川の水源にもなっている他、東京都水道局杉並浄水所の水源になっています。23区内の東京都水道局管轄の水道で、井戸を水源としているのはここだけで、池の畔にある杉並浄水所では、昭和７年以来、地下水を水道水の原水として取水し、特に、濾過せず、薬品による殺菌だけで杉並区内に配水しており、この方式をとる浄水所は、都内ではここだけということです。その地下水を園内の浄水場で処理して付近の家庭に給水しています。いわゆる名水の大判振る舞いというわけです。園内の水飲み場の水道からも、この浄水場からの水があふれ出ています。ペットボトルに詰めて水分補給にしました。これぞ正真正銘の「東京の名水」なのです。

館長の鈴木伸一さんはアノ、ラーメン大好き小池さんのモデル。善福寺公園の遅野井、園内から汲み上げる地下水は水源にもなり、住民に給水されている。園内の飲み場は東京の「名水」そのもの。

■ハケの道散歩
7/20
　東府中から路線バスでハケの道へ。このところのゲリラ豪雨の影響も気になるところですが、まずは蹌踉泉園からスタート。予想ではかなり少ないのでは?と思っていたのですが、普段の水量といったところで湧水桝を満たしていました。やや影響ありといったところでしょうか? 貫井神社もこの季節の水量としてはまあまあ、やはり降雨によって多少は増えたようです。問題は新次郎池、ここはまったく影響せずで枯渇状態。この池を満たすには400mm以上の降雨が必要と思われます。大体、夏の台風、長雨で9月ごろには湧水が増える傾向ですが、もう台風か秋の長雨だよりですね。最後に殿ヶ谷戸庭園へ。ここも水量はこの季節としてはまあまあの水量でした。

蹌踉泉園は湧水桝を満たすほどの水量(2枚とも) 貫井神社のプールの碑と手水。新次郎池は秋まで待たなくてはなるまい。

■名水は口づけに限る
7/24
　JRの多摩川鉄橋には多くの「撮り鉄」が集まります。この季節、日陰がないので列車を待つ時間は苦痛です。今日も蒸し暑い日でした。私は目的の列車を撮れば引き揚げます。そして歩いて5分のとろにある仲田緑地には多摩川の伏流水が自噴井戸(汲み上げ)となって噴出しています。すぐここを訪れてクールダウンと水分補給。冷たい水は顔を当てて、飲むにかぎります。流れに足を浸し、タオルで汗をふき取れは気分爽快でした。

炎天下の多摩川鉄橋を行く貨物列車、撮影後はすぐ湧き水へ行きクールダウン。冷たいウマイ水でした。

■忙中閑あり
7/28
　明日から8月成就にかけては忙しくなるので、時間のある間は散歩で体力作り。今日は電車で京王片倉に行き片倉城址公園付近をぶらぶら旅。顔見知りになった農家のお年寄りを訪ねたり丘陵をぶらぶら散歩。この御宅の敷地内には竹藪の横井戸からの湧水がありますが、それが細々となんとも頼りない状態。「お婆さんいわく、全然雨が降らないんだもの、池の鯉がかわいそうで大きな池に入れなきゃね」という。片倉城址内の湧水は、普段通りの湧水で水車も回っていました。斟珠寺の弁天池の水源も思ったよりは水量が多かったようです。やはり水を涵養する地形が大きく水量を左右するのですね。最終的には路線バスで八王子駅に戻り電車で帰宅。途中、高幡不動駅ではラッキー電車7777を発見。思わず途中下車してスナップしてしまいました。

農家の横井戸からは細々した流れ。水車と菖蒲田に注ぐ奥の沢の湧水は健在。斟珠寺の弁天湧水も水量は普段通り。

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雨のハケの道散策もいい。美術館裏庭の湧水も風情があり梅雨の散歩を満喫した。


左の写真はパーッと夕焼けの明るさが広がった瞬間。電車も紅に染まった。


水は澄み切って水量豊に湧いている。涼をもとめて来る人も多くなった。水路の洗い場で水の中に入って涼む。


館長の鈴木伸一さんはアノ、ラーメン大好き小池さんのモデル。善福寺公園の遅野井、園内から汲み上げる地下水は水源にもなり、住民に給水されている。園内の飲み場は東京の「名水」そのもの。


蹌踉泉園は湧水桝を満たすほどの水量(2枚とも) 貫井神社のプールの碑と手水。新次郎池は秋まで待たなくてはなるまい。


炎天下の多摩川鉄橋を行く貨物列車、撮影後はすぐ湧き水へ行きクールダウン。冷たいウマイ水でした。


農家の横井戸からは細々した流れ。水車と菖蒲田に注ぐ奥の沢の湧水は健在。斟珠寺の弁天湧水も水量は普段通り。