2017年9月の水の旅です

湧水名水探訪日記のバックナンバーはこちらです。

■東山貝塚公園の湧水
8/31
夕方から渋谷で会合があるので、少し早めに家を出て下高井戸から玉電。東急世田谷線経由、三軒茶屋からバスで池尻大橋に出て、同駅から徒歩5分の東山貝塚公園に立ち寄りました。ここの湧水は少なく水路を流れることはまれなののですが、さすがの長雨で、小さな滝には流れがありました。この流れは崖下から直接湧出するものですが、水路の小さな滝の滝つぼには水中に湧出口がありそれが結構な水量で池を満たして、このおかげで池はきれいに澄んでいます。渋谷からも近く、池尻大橋駅から徒歩5分、首都高3号線と国道246号からほど近くに、このような石器貝塚時代からの湧水があることに感謝しなければなりません。

湧水池はいつも澄み切っている。湧水量は多い。

■日野市黒川清流公園のハケの湧水
9/3
　9月に入って最初の湧水は、黒川湧水公園沿いのハケの湧水です。今日は涼しくなったので着物も着替えてのお出かけです。清流公園の日野駅寄りの剣道場前の湧水は、ハケからの流れがセリを育成して、勢いよくU字溝に注いでいます、水量はMAXです。ここからハケに沿って駅方向に歩くと最大の湧水池があります。駅からも徒歩5分とかからないでしょう。池の出口の水路は流れも速く湧水路が多いことが分かります。水路の中に別の湧水の流れが注いでいます。どこから来ているのでしょう?、ここから駅の連絡通路を経て南口の中央図書館に行きました。図書館敷地内にある小さな神社の祭礼のようでのぼり旗が立っていました。ここからの流れに沿ってハケ下の野道を歩くと水路にいくつかの湧水を見ることができます。それらの湧水は、さらに下流の用水路に流れ清流の街「日野市」わ形づくっているのです。このあたりの通りから高幡不動行きのバスが一時間に一本出ています。効率よく使うと南平方面の湧水をめぐることができます。

剣道場前の湧水は見ごたえがある。駅近くの湧水池からの水路、湧水が注いでいる。祭礼の幟が上がる図書館下の湧水。

■八王子泉町界隈
9/5
　今日は天気も良いし、このところ閉じこもりのデスクワークの仕事が続いたので八王子からバスに乗り東京の名湧水57選「叶谷の湧水」を見に行きました。この湧水は榎の大木の根本から湧き出る風景、湧水の情緒とも言うことなしの環境で「名水百選」にしてもいいくらいです。ここからゆっくりとした扇状地の坂を下れば、泉町の多くの湧水に出会います。ほとんどが民家と民家の間、裏庭からの湧水ですが、何か所は路地の中にその湧水を見るみことができます。特に泉町バス停下の湧水はしっかりとした湧水で石垣の間から湧出しています。隣接したお屋敷の裏庭には大きな湧水池があり、ここから流れ出る湧水が水路に注ぐさまを見ることができます。京王八王子・八王子駅から「松枝住宅」行きバスで泉町下車が便利なアクセスです。

叶谷の湧水と、その横の湧水。泉町の湧水の水路、左に別の湧水からの流れが見られる。泉町バス停下の湧水、しっかりした湧水が見られる。

■お墓参り
9/6　
　お世話になり、数多くの仕事をご一緒した作家の先生のお墓参りにでかけました。昨年9月に亡くなられまもなく1年、多摩丘陵の古刹に奥様共々眠っておられました。墓所までは住職が案内してくれました。丘陵の最上部の墓所で息を切らせながら訪れました。すぐ近くに手水の井戸がありました。多摩丘陵からの湧き水をこの井戸に集めて墓所で利用しているそうです。「宅地化が進んで、この湧き水ももう長くはないでしょう・・」と悲観的にことを言っておられました。先生が好きだった会津の名水仕込み「栄川」を墓前に供えて一緒にご相伴にあずかりました。この後、少し足を延ばして京王よみうりランド駅徒歩10分の穴澤天神社に寄りました。墓参りはあとは厳粛な気持ちで一口飲んできました。

会津の銘酒を墓前に。手水は湧水の井戸だった。足を延ばして東京の名湧水のひとつ穴澤天神社のご神水。

■湧水の格差
9/8
　この夏の終わりは天候不順でしっかり雨が降って、潤っている湧水と、そうでない湧水の格差が歴然です。京王片倉駅徒歩10分の時田弁天池の湧水は、パイプいっぱいに溢れ出て、池がオーバーフローして、下流の水場まで流れ出していました。片倉城址公園の民家の湧水もホット一息ついたようで、勢いよく流れていました。一方、ハケの道、武蔵小金井から国分寺にかけての湧水は水量は増えておらず、新次郎池は水量が減ったほどです。今年のハケの湧水は多分、台風が2個ほど来ない限り水量増はまず無理でしょう。

片倉の民家の横井戸の水は安定。時田弁天斟珠寺の湧水は増大で池を満たしていた。新次郎池は水量が減り、これからは枯渇するだろう。

■天気が良い週末
9/9
　ここ3日間ほどは高気圧に覆われ秋晴れの予報が出ていたので、初日は自転車で「撮り鉄」を楽しみました。JR多摩川鉄橋に行くと豪華列車「四季島」が来るというので大勢の撮り鉄が堤防を埋め尽くしていました。私は河原に降りて水の流れを入れて撮影。終わると自転車で南武線に向かいました。この途中にはママ下湧水と、矢川緑地と矢川弁天があるので、ここでクールダウンと水分補給。湧水は重宝しました。南武線で貨物列車を撮影して、浅川を渡って帰宅しました。日野市は撮り鉄の撮影ポイントと湧水がふんだんにあります。観光協会でレンタル自転車でも出せばいいのに・・と思いました。

多摩川の伏流水の自噴井戸でまずは休憩。多摩川で「あずさ」を撮る。矢川弁天の手水、地下水を汲み上げている。ママ下湧水ではクールダウン。

■今日もサイクリング撮り鉄
9/10
　秋晴れなので今日も自転車で「撮り鉄」、高幡不動から浅川の堤防のサイクリングロードをまっすく゜進むと通称「豊田のSカーブ」という撮り鉄が集まるポイントがあります。今日は臨時列車も走るので何人かの撮り鉄がいました。ここでスーパーあずさなど撮って浅川の鉄橋に行きました。暑いので河原に降りて水に浸りながら電車を撮影。そのまま裸になって水に浸かりたいほど八王子は暑いです。ここから八高線の鉄橋も足を延ばしてローカル電車を撮影。かえりも浅川の堤防を一直線。途中、平山城址公園駅あたりで下に降りて、都営住宅の自噴井戸を訪れました。浅川に足をつけた冷たさとは比べ物にならないほどの冷たさです。冷たい水を一口飲んで、帰路につきました。

浅川の堤防を走る。浅川の河原から撮影。いいクールダウンといったところ。都営平山アパートの公園の自噴井戸は冷たい。

■田園調布に水が湧く
9/11
　今日から京橋のギャラリーで同郷福井県が生んだ偉大な画家・漫画家クリヨウジ(久里洋二)画伯の個展のオープニングにお招きあずかり、その前に天気もまだ良いことだし東急多摩川まである電車を撮りに行きました。かつての東急の名車アオガエルこと5000系の色復元のラッピング電車が走っているのでちょいとスナップ。そのついでに田園調布せせらぎ公園内にある東京の名湧水57選と、六郷用水などを訪れました。せせらぎ公園内の二か所の湧水は第一湧水が水量も多く、下流の稲田に注いでいました。第二湧水は、これまで第一よりは水量多かったのですが、今は第一の方が多いようなきがします。六郷用水沿いに進むと三菱山の湧水がありますが、ここはどうにか染み出している程度、かつての水汲み場近くの古刹には手押しポンプが健在で軽く押すと豊富な地下水が溢れてでました。このあたりの地下水脈の地下水のようです。

多摩川を走るアオガエル塗装のラッピング電車。第一湧水は水路を通じて体験田圃に注ぐ。第二湧水は池は整備されているが水量は少ない。古刹の手押しポンプ、清冽な地下水が溢れ出る。

■小仏峠に「あずさ」を追う。
9/13
小仏峠のバスTがあまりにもいい雰囲気だったもので、バス停見学してから、今日はこのバスを有効に使って「撮り鉄」。スーパーあずさも近々、引退が予定されています。この電車とも付き合いは古く、何しろ松本電車区で行われたE351系新車報道公開からだから。JR発足当初ということもあり特に思い入れがあります。先は短いですが、しっかり撮ってあげなくては・・。その合間に、蛇滝口バス停にある「裏高尾の銘水」に立ち寄りました。裏高尾の山腹から湧く湧水を小仏川を渡って旧甲州街道にある生活の井戸です。午後からは電車の写真を撮りつつ、するさしの豆腐屋へ、豆腐はいつもお土産に買って帰るのですが、今日は昼飯代りの「おからドーナツ」。裏高尾の名水仕込みの豆腐は美味しさもひとしおで、昼遅くなると売り切れ。この「おからドーナツ」も最後のひとつでした。商品を買うと「裏高尾の名水」仕込み水が頂けます。ここでペットボトルの水を差し替えと水分補給。

小仏峠の入口の小仏バス停、E351系スーパーあずさもまもなく引退。旧甲州街道の湧水(蛇滝口)、するさしの豆腐店の豆腐の仕込み水、商品を購入すると水が汲める。おからドーナツは午前中で売り切れる人気。

■酒蔵見学
9/19
　10月にふるさとの老舗酒蔵のテレビCMに出演するので、今日は秋川の中村酒造にお邪魔して酒蔵見学。酒造りの資料や、日本酒のうんちくを調べてきました。見学後は近くの「豆富の一丁庵」のテラスで昼食。この店のヘルシー豆腐料理弁当を食べました、卯の花、おからハンバーグ、おからコロッケ、おからシューマイ、おからと切り干し大根、六穀米・・これでワンコイン!!。持ち込みのバナナと、お土産の清酒「千代菊」を一合。ランチのちょっと一杯の酒は著述業の「特権」であります。お仕事ですし^^。さらに酔いが・^。午後は五日市線の「呑み鉄」を兼ねて秋留の湧水をめぐります。

二百余年の歴史を誇る中村酒造。豆腐の一丁庵特製の豆腐料理ヘルシー弁当ワンコイン。中村酒造の「千代菊」で食する。

■五日市線の湧水巡り
9/19
　午後からは五日市線に沿って湧き水巡りをしてきました。スタートは東秋留の東京の名湧水57選の八雲神社の湧水から。いつも澄み切った水を湛え、あふれ出た水は水路を境内に流れますが、その水路の雰囲気もいい。隣接して民家に湧水がありますが、ここは家を建て替えたときに地下水くみ上げの湧水になっていました。五日市線の踏切を越えて二宮神社に向かいました。ここは本湧水の池に隣接して料理屋(休業中)の裏の斜面からの湧水もかなりの規模の湧水で、こちらは湧水の場所も確認できました。秋川駅から歩いて15分、真城禅寺の本堂裏のハケからの湧水は、砂礫層とローム層の隙間から大量の水が滝のように湧き出してして、さながらハケの湧水のジオラマを見ているようです。水量は多く、下の小池に注ぎ、オーバーフローして境内に流れていました。彼岸花の咲く野道を歩いて白滝神社に行くと、ここも大量の湧水が落ちていました。このとこの降雨で水量を増しているようで、境内かせ世継地区を流れる水路も趣があり、とても良い雰囲気でした。

八雲神社の湧水池。二宮神社近くの料理屋の裏に湧く湧水、二宮神社の池からの水路。真城禅寺のハケからの湧水、白滝神社からの湧水の流れが洗い場に注ぐ。

■上野駅界隈
9/23
　上野駅の取材があり、終わってから東十条まで足を延ばして荒畑不動尊の湧水を訪れました。複々線の東北線の線路端の丘陵から湧く清水。不動尊と相まっていい雰囲気を醸し出しています。

湧水は小さい池をオーバーフローしている。崖下の素朴な不動堂。すぐ近くを東北線が走る。

■過保護過ぎる自然湧水。
9/26
　アニメ界の大恩師大塚康生さんの通称「カリオストロの城」のお宅を訪ねました。その前にちょっと遠回りして土士田2丁目バス停で降りて稲荷山の湧水と、清水山の湧水を訪れました。清水山の森は、かたくりの群生で知られていますが、今回整備後の公園を訪れてみてびっくりガッカリ、公園の半分、丘陵地の部分が高いフェンスで覆われてカタクリの季節意外は立ち入りが禁止されていたのです。東京の名湧水57選の湧水の部分もその中にあり、湧水を見ることはできなくなりました。カタクリを保護するのは理解できますが、湧水付近は平たん地で、立ち入りを規制する必要はない所です。ちょっと過保護な対応に怒りさえ感じました。練馬区は制限区域の再検討をしてほしいと思います。稲荷山の湧水を訪れました。こちらは稲荷山の森のなかに忽然と湧く湧水といった趣が感じられ、ここが東京であることをしばし忘れさせてくれます。湧水量も多く、白子川に落ちる水量を見てもその量が理解できようというものです。私は湧水ではこちらの方がお気に入りです。「カリオストロの城」まではここから都県境を越えて徒歩15分の所にあります。

名湧水はフェンスの中に封印された。木の根っこを流れる水路。稲荷山の森の湧水は幽玄とした雰囲気。その水量は半端なものでない。

■湧水とおらが蕎麦
9/27
　今日は調布駅にこの29日オープンする商業施設「京王・トリエ京王調布」の報道関係者内覧会なので出かけてみました。商業施設もさることながらC館のイオンシネマが興味がありました。「Gran Theater」はデラックス座席、飛行機のファーストクラスを凌ぐゆったり感がウリ。だけど映画見なくて寝てしまいそう^^。内覧会終了後には京王バスを飛ばして(^^;)深大寺へ。境内の湧水を巡ると、不動の滝の雄雌二対の竜頭からは大量の湧水が流れていました。やはり多雨の影響で湧水量が多いようです。遅い昼食は深大寺蕎麦。だが、天ざるは大外れ、蕎麦に海苔がかかっているんだもの。「ざる」だから海苔は当然だが。ボクは海苔かけ蕎麦は海苔に絡みつく蕎麦がいやなのです。

イオンシネマのファーストクラス座席。不動の滝の湧水、手水舎の井戸の湧水。深大寺新そば。ざるで頼んだのが大間違い、海苔はイヤだ。

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湧水池はいつも澄み切っている。湧水量は多い。


剣道場前の湧水は見ごたえがある。駅近くの湧水池からの水路、湧水が注いでいる。祭礼の幟が上がる図書館下の湧水。


叶谷の湧水と、その横の湧水。泉町の湧水の水路、左に別の湧水からの流れが見られる。泉町バス停下の湧水、しっかりした湧水が見られる。


会津の銘酒を墓前に。手水は湧水の井戸だった。足を延ばして東京の名湧水のひとつ穴澤天神社のご神水。


片倉の民家の横井戸の水は安定。時田弁天斟珠寺の湧水は増大で池を満たしていた。新次郎池は水量が減り、これからは枯渇するだろう。


多摩川の伏流水の自噴井戸でまずは休憩。多摩川で「あずさ」を撮る。矢川弁天の手水、地下水を汲み上げている。ママ下湧水ではクールダウン。


浅川の堤防を走る。浅川の河原から撮影。いいクールダウンといったところ。都営平山アパートの公園の自噴井戸は冷たい。


多摩川を走るアオガエル塗装のラッピング電車。第一湧水は水路を通じて体験田圃に注ぐ。第二湧水は池は整備されているが水量は少ない。古刹の手押しポンプ、清冽な地下水が溢れ出る。


小仏峠の入口の小仏バス停、E351系スーパーあずさもまもなく引退。旧甲州街道の湧水(蛇滝口)、するさしの豆腐店の豆腐の仕込み水、商品を購入すると水が汲める。おからドーナツは午前中で売り切れる人気。


二百余年の歴史を誇る中村酒造。豆腐の一丁庵特製の豆腐料理ヘルシー弁当ワンコイン。中村酒造の「千代菊」で食する。


八雲神社の湧水池。二宮神社近くの料理屋の裏に湧く湧水、二宮神社の池からの水路。真城禅寺のハケからの湧水、白滝神社からの湧水の流れが洗い場に注ぐ。


湧水は小さい池をオーバーフローしている。崖下の素朴な不動堂。すぐ近くを東北線が走る。


名湧水はフェンスの中に封印された。木の根っこを流れる水路。稲荷山の森の湧水は幽玄とした雰囲気。その水量は半端なものでない。


イオンシネマのファーストクラス座席。不動の滝の湧水、手水舎の井戸の湧水。深大寺新そば。ざるで頼んだのが大間違い、海苔はイヤだ。