2018年2月の水の旅です

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■水ぬるむ・・八王子子安神社の湧水
2/5
　京王八王子から中野団地行き路線バスで15分、中野北小前下車、徒歩3分の「子安神社」を訪れました。この境内に湧出する清水は東京の名湧水57選に選定され湧水量の多さが特徴です。ところが12月に訪れてみると渇水気味で、一部池底が露出していたくらいでした。今日はほぼ平常値に戻っていました。今時の湧水はほんのりと温かく早春を感じます。池のほとりの木々が先日の大雪で枝が折れて池の近くまで落ちていました。地元の人が見に来て早急に撤去するようです。気になってか地元の人の何人か訪れていました。

水位は低いものの池を満たしていおり、ほのかに温かく手を入れてみた。

■はけの湧水
2/6
　川幅いっぱいに増水して流れていた野川も少しずつ減水していました。小魚を追って子鷺が日向に佇んでいました。貫井神社と新次郎池を訪れました。野川の減水は、これらの湧水の減水も意味します。が、思ったほどではありませんでした。新次郎池の堰を超える勢いはありませんが、いけの周りの湧水すべてに湧出が見られました。野川に沿って歩いていると確実に春は近いという感じを受けました。

子鷺の親子、貫井神社の本殿横の水路、堰を超えることはなくなったが湧水はすべて少なくなりつつあるが湧出していた。

■雪に覆われた湧水
2/7
　京王線の撮影の合間に東京の名湧水57選の片倉城址公園を訪れました。この城址からの湧水は北側斜面にあるので、先日の大雪がまだまだ随所に残り歩くにくくなっています。公園の湧水池に注ぐ民家の横井戸は渇水期なのに水量は多く、やはりこの前の雪の影響が大のようです。奥の沢の湧水は普段水車を回しているのですが、冬季はお休みで、その流れは唯一確認できて菖蒲田に注いでいました。北野街道を渡って京王高尾線の直下にある時田弁天池に立ち寄りました。ここは枯渇寸前ですが、どうにか維持しています。これまで観察したところでは枯渇することはないようですが。

湧水池は厚い氷が張り遊歩道は雪に埋もれたまま。民家の横井戸は水量多い。奥の沢からの水は水車を回すがお休みで水路を流れる。時田弁天池の湧水はチョロチョロ止まる寸前。

■東十条のハケの道
2/9
　赤羽に用事があったので帰り道に東十条に立ち寄りました。ここは「ヒガジュウ」といわれる撮り鉄のメッカなのです。その線路沿いの細い道は台地の下になっていて、赤羽から王子までの「ハケの道」には多くの湧水があります。特に湧水が目で確認できるのは東十条駅北の「荒幡不動尊」です。ここの湧水は台地から湧き出し、昔は霊水としてあがめられていたとのことです。付近の民家の床下あたりからも絶えず水がしみ出していました。ここから王子寄りにある地蔵坂の下には、民家の生活水とおぼしき水場があります。洗い物程度に活用されているのでしょうか、いつも水が流れ出ています。ここから王子までは名主の滝公園、石神井川とハケの道が続いています。

荒幡不動尊は線路沿いにある。背面は高い崖で寺がある。地蔵坂下の湧水、水場に整備されている。JR田端駅京浜東北線大宮方面ホームの先端には湧水があり、線路際の池に引水されている。

■谷仲山の湧水
2/10
　日野市のエプソン前には日野緑地が広がっています。その日野台地の最東端に湧出するのが谷仲山の湧水、通称エプソン前の湧水です。湧水は数か所から湧き出していますが、夏場草の生い茂っている季節はメインの市が保全している湧水以外は流れすら見ることができませんが、今の季節ははっきりと水の流れを見ることができます。最低4か所の湧水が確認できました。木道の遊歩道が整備されていて、その下を湧水が流れ、やがて一か所に集められ、用水路に流れて行きます。ここから緑地に沿って歩くと畑の斜面からの湧水も見ることができ、足に自信のある人は徒歩30分程度の黒川清流公園へも行くことができます。

保全されている本湧水、その流れの途中の穴からも湧出している。遊歩道の下や多くの流れはこの季節以外は雑草が深く茂り見れない。湧水はここに集められて用水路に至る。

■早春の湧き水
2/17
　今日は日野市市会議員の選挙、日野は「水の街・清流の街」です。自然保護に長けている人を選びました。帰りに豊田の東京の名湧水57選の中央図書館下の湧水を訪れました。温かくなったのでお年寄りグループが5－6人のグループでやって来ました。そのうるさいこと、リーダーらしき人が、遠距離で大声を上げて呼んだり、大声で話したり、ここは民家の路地裏の湧水です。静かにしましょう・・とご注意申し上げました。本当に自然を愛でる人は静かに観察しているものですよ。湧水はすでに春の温かさで、水に手をつけるとほっこり温かく、長時間手を浸していても冷たい感じはありませんでした。バスで高幡不動へ出て、南平の都営団地の自噴水を訪れました。ここの水も図書館下の湧水よりは水温低めでしたが、それでもほのかに温かく気持ちよいものでした。

図書館下の湧水の源流は資材置き場の下から、環境は良くない。清流となって流れる水はほのかに温かい。南平の都営住宅の自噴井戸、水量豊に湧く。ただし洗車は御免こうむりたい。

■百草園で観梅
2/18
　京王線に百草園梅まつり号の運転が始まっています。今日は天気も穏やかなので妻と百草園に行きました。我が家から直線距離にして400mの徒歩圏内なのですが、遠く踏切を迂回せねばならず、百草園直前にもの凄い急坂があるので、京王タクシーを呼んで向かいました。「京王タクシー」の領収書を持参すると百草園の梅干しが一人一個もらえるのも良いサービスです。園内には心字池があり、いつも澄み切った水を湛えています。水源は湧水で「頼義公手洗いの井戸」という石組の井戸ですが、ここはほとんど湧出していません。今も池底から数か所湧水があり、いつも澄み切った水を湛えています。この百草園の山の下には東京の名湧水「小沢緑地」(非公開)や、田んぼを潤す湧水などがあります。松連坂の途中には水場や、絞り水の湧水も見られます。園内の梅はこれからが見頃です。

百草園梅まつり号、心字池は澄み切った水を湛えている。水源のひとつ頼義公手洗いの井戸、梅と共にフクジュソウも見ごろに。

■ハケの湧水、渇水に。
2/19
　小金井市から国分寺に至るハケの道の湧水で、気になる湧水を見てきました。滄浪泉園は、水量は大幅に減少してほぼ正常値に戻っていました。大体、この水量で維持するものと思われます。問題は新次郎池、すでに池底の一部が露出し始めました。いくつかの水源は微量ながら湧出していますが、水を溜めるまでには至っていません。くらほね坂下の豪快だった湧水は完全に流れが止まっていました。石灯籠横の本湧水の流れがあるのみになりつつありました。

滄浪泉園の本湧水、これで正常値。新次郎池は池底が見え始めた。本湧水に流れがある程度になった。

■東光寺崖線
2/20
　日野市のJR多摩川鉄橋でこの3月に引退するスーパーあずさE351系を撮りに行った帰り、近くを湧水散歩しました。日野駅から宇津木台行きの路線バスで5分にある日野台地の北に位置する東光寺崖線はこれからカタクリが咲きますが、小さな湧水があることでも知られています。湧水は現在、染み出す程度ですが、この崖線には貴重な草花が多く、立ち入りは制限されています。崖線のすぐ下には「水車堀」公園があり水車が復元されています。この水路はかつて水量も多く、杵が16本もある大水車を回すほどだったといい、一度に米六俵が突けたと言われています。水路はかって豊富な水量を誇った湧水所を再現しています。ここからバス停でひと区間、日野寄りには水路を引いた親水公園があり、日野の昔を思わせる風景がありました。

仲田蚕糸の森にある多摩川の伏流水の自噴井戸。東光寺崖線の湧水、水車堀公園の再現水車と水路、日野用水を引いた親水公園。

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水位は低いものの池を満たしていおり、ほのかに温かく手を入れてみた。


子鷺の親子、貫井神社の本殿横の水路、堰を超えることはなくなったが湧水はすべて少なくなりつつあるが湧出していた。


湧水池は厚い氷が張り遊歩道は雪に埋もれたまま。民家の横井戸は水量多い。奥の沢からの水は水車を回すがお休みで水路を流れる。時田弁天池の湧水はチョロチョロ止まる寸前。


荒幡不動尊は線路沿いにある。背面は高い崖で寺がある。地蔵坂下の湧水、水場に整備されている。JR田端駅京浜東北線大宮方面ホームの先端には湧水があり、線路際の池に引水されている。


保全されている本湧水、その流れの途中の穴からも湧出している。遊歩道の下や多くの流れはこの季節以外は雑草が深く茂り見れない。湧水はここに集められて用水路に至る。


図書館下の湧水の源流は資材置き場の下から、環境は良くない。清流となって流れる水はほのかに温かい。南平の都営住宅の自噴井戸、水量豊に湧く。ただし洗車は御免こうむりたい。


百草園梅まつり号、心字池は澄み切った水を湛えている。水源のひとつ頼義公手洗いの井戸、梅と共にフクジュソウも見ごろに。


滄浪泉園の本湧水、これで正常値。新次郎池は池底が見え始めた。本湧水に流れがある程度になった。


仲田蚕糸の森にある多摩川の伏流水の自噴井戸。東光寺崖線の湧水、水車堀公園の再現水車と水路、日野用水を引いた親水公園。