2018年9月の水の旅です

湧水名水探訪日記のバックナンバーはこちらです。

■越前の歴史の名水
9/1
9月9日まで福井市の県立こども歴史文化館で「南正時鉄道写真展」を開催中なので、ラストステージの挨拶と、次期ミッションの打ち合わせのため福井市を訪れました。今回は米原からの特急が大雨で運休になり、急遽米原からレンタカーによる福井入りだったので、約束の時間まで福井市郊外の湧水を訪れました。史跡一乗谷の朝倉遺跡のすぐ近くに湧出する「瓜割清水」は、その昔朝倉氏が茶の湯として使っていた名水で、今もコンコンと湧き出し、地区の生活の水として活用されています。広い湧水池の中にお堂が建立されていて、信仰の歴史を感じさせてくれる雰囲気を醸し出しています。もうひとつは福井市内寄りの次郎丸町の山麓に湧き出る、朝倉氏二代目氏景が建立した神社の手水に使ったという「岡の泉」。こちらは藤の大木に守られた湧水で、水汲みでにぎわい専用駐車場も設けられているほどです。福井県ではこれらの県内の湧水を「福井県の美味しい水」としてHPや小冊子で紹介しています。

写真展のご案内、9/9まで。一乗谷の村の中から湧き出る「瓜割清水」は私の好きな湧水のひとつ。岡の泉は水汲みが引きを切らない。

■八王子の名湧水
9/5
　我が家から簡単のアクセスできる名湧水は八王子の湧水群です。百草園から京王片倉駅まで10分足らずにこれらの湧水群は点在しています。東京の名湧水57選の「片倉城址公園」の湧水は何か所かの湧出口があり、最も代表的なのが奥の沢の水車を回す湧水です。そこから徒歩5分の時田弁天池の湧水は、八王子市の湧水ガイドには入っていませんが、ここの湧水池の雰囲気は最高です。今の言葉でいえばインスタ映えする湧水で私のお気に入りです。さらに京王線のガードを潜って徒歩10分には「六本杉の湧水」があります。ハケを整備してから以前の趣はなくなりましたが、それでも水量豊富で名湧水57選に選定されています。東京都の豊富な湧水、特に八王子は湧水巡りには最適な環境です。

奥の沢の湧水は水車を回す。時田弁天池の湧水、この季節水量豊富でオーバーする水がサイフォン状にあふれ出る。高い崖線の下にある六本杉の湧水、アオサギが羽を休めていた。

■青柳段丘の湧水
9/7
　南武線「谷保駅」近くまで野暮用(^^;)があったので、近くの常盤の清水まで足を延ばしました。甲州街道沿いの「清水茶屋の湧水」は、このとひろの雨で湧水が始まっていました。まだ水路を潤すほどではないですが期待大です。隣の「矢川駅」まで行き、あまりの蒸し暑さに「ママ下湧水」でクールダウン、相変わらずここの湧水は元気で、下流の橋下の部分でも大量湧水が見ることができました。帰りは京王バスで聖蹟桜ヶ丘まで戻ったのでありました。

清水茶屋の湧水、かすかに湧出し始めた。常盤の清水と神社から流れる水路。ママ下湧水で水遊びの熱中症防止。

■ハケの道の湧水
9/9
　このところの台風、ゲリラ豪雨でしたが東京はいわゆる雨不足、特に多摩地方は少雨で推移しています。それでもハケの道の湧水が気になったので、貫井神社、新次郎池、殿ヶ谷戸次郎弁天の湧水を散歩がてらに歩いてきました。案の定、新次郎池はまったく変化がなく水位に変わりはありませんでした。ですが、野川に至る水路には流れも見えているところでは枯渇はしておらず、池底から漏れた湧水が流れているようです。これから秋雨前線、台風による200mm前後の雨を期待したいところです。(被害がない程度に)

貫井神社本殿横を流れる湧水、新次郎池は池底を見せている状態、池をあふれるにはまだまだ。殿ヶ谷戸の次郎弁天の湧水は水量は一定のまま。

■東京の名水百選
9/12
東京都の名水百選(昭和)は湧水部門では国分寺の「お鷹の道真姿の池湧水群」。国分寺に所要があったので立寄ってみました。しっかり整備され湧水量も多く、さすが名水百選にふさわしい景観でしたが、このほかに民家のお屋敷から流れ出る湧水も多く、所々に流れ出ていました。これらは渇水期には見られないものですが、この景観はあまり良い眺めとは思えず、整備はどうなんでしょうか? それに水汲みも後を切らないほど多く、今でも喫茶店店主が組みに来て商売に用いているそうです。かつては化学薬品の汚染物質が検出されたといいますが、その後は大丈夫なのでしょうか?。

農産物売り場の野菜洗い場、これらの景観はいいのだが・・。

■子安神社ご難
9/24
子安神社の明神池のほとりにあった大木が倒壊したそうで、氏子の話によると台風通過のあと、根本が緩んで不安定な状態であったところから倒れたとのことです。幸い人がいない夜中に倒壊とのことで朝に発券したところによると池をふさぐように対岸まで倒れていたとのことです。枝の伐採をしなければ、木の頭部が重たくなるようでせん定が進んでいました。湧水は秋の長雨で多く、各所の湧水口では勢いよく水玉となって湧き出していました。

右にあった大木が池方面に倒壊して、ご覧の通りの状態。勢いよく湧出して水路を流れる。

■ハケ下の新築マンションもご難?
9/28
久しぶりの秋晴れなので裏高尾辺りまで足を延ばしたかったのですが、あいにく午前中は市立病院で目の検査。3年前の入院前の検査では「このままだと眼底出血により確実に5年後には失明する・・」と宣告(おどし^^)されただけに半年に一度は検査を受けています。結果は「まったく出血は見られません、もういいでしょう」とのこと。私の生活習慣病はまず歩くこと・・というわけで、病院からほど近い東京都名湧水57選のひとつ黒川清流公園の湧水へ、崖(ハケ)に沿って水が大量に湧き、その崖に沿って中央線がカーブを描いています。湧水はイレギュラーで思わぬところから湧出していました。そのひとつ崖下に建ったマンションのウラにある遊歩道の斜面のあちこちから湧出しているのです。もともとこのマンションは湧水地帯の空き地に建てられたものです。一応は止めてありますが、これからの豪雨によりマンションの一階辺りまで浸水しそうです。建築業者には思わぬ出水でしたが、これは十分に想定されていたことです。日野市は水の郷百選に選ばれています。

中央線を行く新型「あずさ」、思わぬ所からの出水、この一段下にマンションがあり浸水が気になる。水量豊富で剣道場前の湧水も勢いよく流れ出ていた。

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写真展のご案内、9/9まで。一乗谷の村の中から湧き出る「瓜割清水」は私の好きな湧水のひとつ。岡の泉は水汲みが引きを切らない。


奥の沢の湧水は水車を回す。時田弁天池の湧水、この季節水量豊富でオーバーする水がサイフォン状にあふれ出る。高い崖線の下にある六本杉の湧水、アオサギが羽を休めていた。


清水茶屋の湧水、かすかに湧出し始めた。常盤の清水と神社から流れる水路。ママ下湧水で水遊びの熱中症防止。


貫井神社本殿横を流れる湧水、新次郎池は池底を見せている状態、池をあふれるにはまだまだ。殿ヶ谷戸の次郎弁天の湧水は水量は一定のまま。


農産物売り場の野菜洗い場、これらの景観はいいのだが・・。


右にあった大木が池方面に倒壊して、ご覧の通りの状態。勢いよく湧出して水路を流れる。


中央線を行く新型「あずさ」、思わぬ所からの出水、この一段下にマンションがあり浸水が気になる。水量豊富で剣道場前の湧水も勢いよく流れ出ていた。