2016年8月の水の旅です

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■滝行?
8/5
板橋、志村坂上のT印刷へ打ち合わせにでかけました。スタッフと近くのイタリアンでランチを挟んで打ち合わせ。終了後はレストランの坂道・清水坂(旧中山道」を下れば清水坂の湧水があります。都営地下鉄三田線のガード下の小公園にかすかに湧き出しています。地下鉄工事で水脈が切られ、復元したようです。薬師の泉は中山道の名水として知られていますが、今は公園に循環水があるだけ。池泉回遊の日本庭園は見応えがあります。その崖線をたどると小豆沢公園で、何か所かの湧水が見られます。最も湧水量が多いのは池に直接注ぐ崖下の湧水、いつも変わらぬ水量を保っています。地下鉄三田線で終着の西高島平に行き、徒歩15分の東京の名湧水57選のひとつ不動の滝に行きました。ここはパワースポットの雰囲気が漂っています。水しぶきで足元がびしょびしょになるほどの水量です。この間訪れた冬場よりは水量は多いように思われました。今日はとにかく暑い日で、ちょっと歩くには応えました。

旧中山道清水坂の湧水は都営三田線の直下、小豆沢公園の湧水と、崖下から直接湧く最大の水量を誇る湧水。不動の滝は水しぶきで衣服が濡れてしまうほど。

■灼熱の湧水池
8/7
　午後から仕事場には西日がさし込み、あまり暑いので八王子のファミレスに避難してここで原稿を書くことにしました。たまたま京王八王子で「中野団地」行きのバスがタイミング良くやってきたので、そのまま乗車して子安神社に向かいました。子安神社は夏の祭礼のさなかでした。暑い昼下がりですが、ここの湧水には癒されます。下流の水路では子供たちが水しぶきを上げてメダカ採りにはしゃいでいます。年長の女の子が小さい子のためにメダカを一匹譲っていました。優しい子たちによって、この明神様の池は守られているのです。

明神様の池は、冷たくてとても美味しい水、透明度も素晴らしい。下流の水路では子供たちが遊んでいた。

■熱中症
8/8
　昼前に゜日野警察署に運転免許証の住所変更に行ってきました。距離的には近いのですが公共交通のアクセスは不便なところにあります。ところが、すぐ近くには自噴水の湧水もあります。警察署から日野駅を経て多摩川まで歩き、多摩川の鉄橋でスーパーあずさなどを撮っていると、気分がおかしくなりました。目の前がぼんやりして目眩症状が。ヤバいこれは熱中症だ・・ということですぐ近くの仲田緑地公園の自噴井戸に行き、頭から冷水をかぶり、水を飲み、身体を冷水で拭きました。水汲み中のお年寄りが、介抱してくれたおかげですぐ楽になりました。この日は曇り空で風もあったので、ちょっと油断していたようです。この仲田緑地の自噴水は文字通りオアシスでした。

朝から蝉しぐれ。多摩川鉄橋を行く「あずさ」。この後、軽い熱中症で仲田緑地の自噴井戸に緊急避難。

■渋谷駅前の豊富な地下水
8/9
　東急目黒不動前で下車、品川区の氷川神社の「懸水」に行きました。湧水は出ているのですが池は空っぽ、多分「蚊」対策のようです。滝からも湧水が少量ですが滴り落ちていました。歩いて、目黒不動に行きました、このような日照りの中でも独鈷の滝は水量豊富で境内の湧水もところどころから湧出しています。羅漢寺川の暗渠をさかのぼると陰下から豊富な湧水があります。私はこの湧水を10年前から訪れています。湧水が枯れることは一度もありませんでした。私が名付けた「羅漢寺川源流の湧水」です。バスで渋谷に出で並木橋の寺へ盟友の墓参りをして渋谷駅前に行くと、再開発中で「東急プラザ」は完全に壊され、地下が露出しており、そこに大量の地下水が池のようにたまっていました。水は綺麗で、ポンプで汲み上げているようですが追いつかないほどです。この辺りは渋谷の谷が集中しているところで地下水が豊富なところです。改めて渋谷の地下水の豊富な現状を知りました。この後はある出版社の「鉄道」の入稿です。

懸水の滝と湧水池、水は抜かれていた。目黒不動尊の豊富な湧水の手水。羅漢寺川源流のひとつの湧水、冷たい清冽な水だ。渋谷駅前東急プラザの地下には大量の地下水が池を作っていた。水抜きが大変だろう。

■期待はしていなかったけど・・・
8/12
　仕事の打ち合わせの帰り国分寺の新次郎池と貫井神社に寄りました。このところのゲリラ豪雨で少しは・・?と期待していたのですが新次郎池は見事なまでに枯渇状態、先月訪れていた石灯篭脇の湧水は流れが見られたのに今回は確認できず、帰って少なくなっていました。これで台風が2つ以上、400mm程度の雨が無い限り、今季の湧水は絶望的でしょう。

新次郎池はご覧の通り、月一度の定期訪問。貫井神社には東京の名湧水57・・の看板がつけられた。野川で釣りを楽しむ夏休みの親子連れ。

■夏休み明け
8/25
　8月17日から23日まで夏休みを兼ねて広島国際アニメーションフェスティバル2016に参加してきました。今回は私が2013年に作ったあるアニメ作家のドキュメンタリーが公式上映されるため監督で招かれました。帰京して24日は70歳古希の誕生日、資料や取材データーの整理などで閉じこもり、夜ようやく家内と聖蹟桜ヶ丘に食事にでました。
25日は現在執筆たけなわの「東京の名湧水」(仮題)の取材で「夏休み」明けで初めての外出。聖蹟桜ヶ丘から八王子まで乗った電車はラッキー電車の「7777F」。こりゃラッキーでした。京王片倉の片山城跡公園の「東京の名湧水57選」を訪れると湧水量は多く、至る所に湧水が見られ、最上流の菖蒲田には3か所の湧水が奥の沢から流れ込んでいました。ここから徒歩10分の「時田弁天池湧水」へ。このところの大雨、豪雨で湧水量が数十倍になっていて、湧出した水が側溝から溢れていました。都内は水量豊富なんですが、北関東の水ガメはどうでしょう?、心配なところです。猛暑続きで、帰宅したら少し熱中症気味、冷たいシャワーを浴び1時間ほど横になっていたら楽になりました。

片倉城跡公園近くの民家の横井戸。菖蒲田には奥の沢から三か所の湧水が注いでいた。時田弁財天の湧水は噴き出す勢いで、側溝からも溢れていた。

■新次郎池復活!
8/26
ほぼ一か月置きに定点観察していた東京の名湧水57選のひとつ「新次郎池」、このところ湧水量ほぼゼロの状態でしたが、今回、都心に出るついでに大回りして立ち寄ったところ、見事に池の堰を越えての満水状態。池の周りの数か所の湧水も水を溢れさせていました。あまりの暑さにマムシも池の中を気持ちよさそうに泳いでいました。この湧水はやはり満水にならないと面白くありません。来週には大型台風10号で再び大雨になる様子なので、これで秋までは安定した湧水量を保つことでしょう。

堰を越えてオーバーフローする湧水、校舎下、くらほね坂下の湧水も水を噴き出して、飛び石もほぼ水没状態。野川も増水していた。

■麻布十番
8/27
　今日は都心のギャラリーでトークショーがあるので、早めに都心に出て麻布十番の「柳の井戸」に立ち寄りました。久しぶりの訪問ですが、あいかわらず水を溢れさせておりました。ここの井戸は戦争中、空襲で焼け出された人々を救った「命の水」としても知られています。善福寺の境内には同じ水脈と思われる手押しポンプもあります。仙台坂下のカフェ「Kariz」はかって伊達政宗の下屋敷跡で店内の地下の井戸からは今も自噴していて見ることもでき、浄化した後にコーヒーやお冷に出されています。大江戸線で御徒町まで出て、午後から南阿蘇鉄道支援チャリティ写真展が開催されているギャラリーでトークショーに出演。南阿蘇鉄道は鉄道と名水の地です。私はほぼ四季折々に訪れている思い出の地です。何とか復旧支援を応援したいと思っています。

柳の井戸は健在。善福寺境内の手押しポンプ。伊達政宗下屋敷の井戸が残るカフェ「kariz」、南阿蘇鉄道復興イベントのトークの様子。

■弁慶の鏡ヶ井戸
8/28
東京大学の東の端、池之端門の脇に源義経ゆかりの井戸があります。弁慶たちが奥州へ向かう途中に一行の喉を潤したと伝えられ、昭和15年に再掘削し、昭和20年の東京大空襲等では多くの被災者を救ったようです。造立者の中には当地に住んでいた横山大観画伯の名も確認されます。表示によると飲用は不可能となっていますが。このあと、近くのギャラリーで開催中の「南阿蘇鉄道支援チャリティ写真展」において鉄道写真家仲間3人でトークショーを行いました。一番初期の写真家たちで70歳台、そのためか満員盛況の状態でした。

上野池之端の弁慶鏡ヶ井戸と顕彰碑。夕方から鉄道トークショーに出席。ベテランたちのトークでした。

■ハケの道の湧水の教訓
8/29
　大雨の後の「ハケの道」の湧水が水量豊富なまでに復活。今日は滄浪泉園にでかけてみました。予想通りに水量豊富でした。園内を管理しているお年寄りが、水温を測りに来ました。「ほとんど17度で、18度まで上がることはありません、不思議ですねぇ」と言っていました。「木々が水分を吸い上げる季節が終わるころ、水量を増すのですよ、大雨の影響もありますけどね」。いい教訓でした。先日に引き続いて新次郎池にも出かけました。台風前の不安定な天気で傘をさしながらの湧水めぐりでした。新次郎湧水もしばらくはこの満水状態が続くことでしょう。

井泉を潤すハケの湧水、水の音に癒される、水琴窟。新次郎池「くらぼね坂」下からの湧水。池に川霧゛かかる幻想的な雨の日の湧水。

■湧水巡りは路線バスで
8/31
　午後から池尻大橋の「実日」と、渋谷で打ち合わせがあるので、ついでとばかりに調布から「二子玉川駅」行きの小田急バスに乗りました。この路線はほぼ国分寺崖線に沿って走るので、沿線にいくつもの湧水が点在しています。東京の名湧水57選のひとつ岡本静嘉堂緑地にもいくつかの湧水があり、そのひとつ水路の水源は自噴水となって噴き出しています。隣接する「瀬田4丁目旧小坂緑地」には「ここに泉あり」と明記された小さな湧水があります。他のハケの湧水と異なり湧出口が独特の雰囲気があります。園内を水路として流れるほどの水量です。東急ミニバスで、二子玉川駅で渋谷駅で乗り換えて池尻大橋へ。ここには引っ越したばかりの実業之日本社があり、旧知の編集者たちとしばし打ち合わせと談笑、夕方に「東山貝塚公園」の湧水を訪れました。予想していたとおり崖線から大量の湧水が見られ、池に注ぐ小さな滝は見応えがありました。近く銭湯「文化浴泉」で汗を流して肌着、下帯を取り換えて再びバスで渋谷へ。かつて居住していた桜丘の馴染みの「和楽」で、同じ鉄道写真家の「お嬢さん」と会食。鹿児島の食材ファア開催中で、きびなごの美味しいこと。

「ここに泉あり」瀬田4丁目旧小坂邸緑地の湧水。岡本静嘉堂緑地の自噴水、東山貝塚公園の湧水は水量最大。

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旧中山道清水坂の湧水は都営三田線の直下、小豆沢公園の湧水と、崖下から直接湧く最大の水量を誇る湧水。不動の滝は水しぶきで衣服が濡れてしまうほど。


明神様の池は、冷たくてとても美味しい水、透明度も素晴らしい。下流の水路では子供たちが遊んでいた。


朝から蝉しぐれ。多摩川鉄橋を行く「あずさ」。この後、軽い熱中症で仲田緑地の自噴井戸に緊急避難。


懸水の滝と湧水池、水は抜かれていた。目黒不動尊の豊富な湧水の手水。羅漢寺川源流のひとつの湧水、冷たい清冽な水だ。渋谷駅前東急プラザの地下には大量の地下水が池を作っていた。水抜きが大変だろう。


新次郎池はご覧の通り、月一度の定期訪問。貫井神社には東京の名湧水57・・の看板がつけられた。野川で釣りを楽しむ夏休みの親子連れ。


片倉城跡公園近くの民家の横井戸。菖蒲田には奥の沢から三か所の湧水が注いでいた。時田弁財天の湧水は噴き出す勢いで、側溝からも溢れていた。


堰を越えてオーバーフローする湧水、校舎下、くらほね坂下の湧水も水を噴き出して、飛び石もほぼ水没状態。野川も増水していた。


柳の井戸は健在。善福寺境内の手押しポンプ。伊達政宗下屋敷の井戸が残るカフェ「kariz」、南阿蘇鉄道復興イベントのトークの様子。


上野池之端の弁慶鏡ヶ井戸と顕彰碑。夕方から鉄道トークショーに出席。ベテランたちのトークでした。


井泉を潤すハケの湧水、水の音に癒される、水琴窟。新次郎池「くらぼね坂」下からの湧水。池に川霧゛かかる幻想的な雨の日の湧水。


「ここに泉あり」瀬田4丁目旧小坂邸緑地の湧水。岡本静嘉堂緑地の自噴水、東山貝塚公園の湧水は水量最大。