モンプランから見たフレンチアルプスの嶺
エビアン(evian)といえば、ミネラルウォーターとして全世界に知られていますが、その名がフランスの地名ということはご存知ない方も多いと思います。
エビアンはスイスとフランスの国境を接するレマン湖岸にあり、フレンチアルプスの麓に位置する小さな町です。ちょうどレマン湖の対岸がローザンヌにあたります。フレンチアルプスの主峰モンブランの麓に位置するエビアンは、モンブランとその峰々の雪解け水が地中深く浸透し、悠久の年月をかけて湖岸に湧出する所で、その水が「エビアン水」です。そのフランスの名水を求めて晩秋のエビアンを旅してきました。
エビアンへのアクセスは夏のバカンスシーズンにはパリからエビアン行きのTGV(高速列車)が直通運転していますが、その他の季節は、パリからローザンヌ、またはジュネーブ方面への列車を利用し、両都市からバス、鉄道、ローザンヌからレマン湖を渡る「国際渡し舟」(フェリー)を利用することになりす。ローザンヌからフェリーを利用するのが便利でしょう。
 カチャの泉 |
エビアン村へは13世紀に入ってから人々が集まりはじめ、やがて城が建てられ、サボイの女王のリゾート地として繁栄をしてきました。その地位はフランス革命後に確立したといわれています。エビアン水は1789年にオーベル地方の貴族ドゥ・ﾚセール伯爵がカチャ水源から湧出する水の所有権を得て、エビアン鉱泉水が広く知られるようになったと伝えられています。さらにエビアン水を有名にしたのは同伯爵が持病の腎臓結石をカチャの水で治癒したという評判が伝わったこともあります。 エビアンの水は、モンブランの氷河や雪解け水が地中深く染み込み、独特の地形を1年間に300㍍の距離という年月をかけてレマン湖畔に湧出するといわれています。 |
〔エビアンの街歩き〕
エビアンへはバカンスシーズンにはパリからTGVが直通運転されます。
町の高台にある国鉄のエビアン駅から繁華街の坂を下ると、所々に谷からの流れを目にすることができ、いかにも名水の町といった雰囲気を漂わせています。市内に入ると所々に泉があり「エビアン水」を溢れさせています。
市内を歩くと歴史を感じさせる建物に出会いました。ここがエビアンの本社です。その前の狭い通りは「Avenue des Sources」(湧き水通)といわれ、本社前にはエビアン水の源水が湧出する「カチャ」の泉があります。200年以上も前の古い建物で、長い歴史を秘めながら水は湧き続けています。カチャの水は「evian」としてボトリングされるほか、一部の水はここで一般にも開放され、誰でも「エビアンの源水」を味わうことができるのです。
また、エビアン本社に隣接してエビアン直営のエステサロンがあり、エビアンの鉱泉水を使用した各種エステが行われています。日本で言えば「湯治」といったところです。まだまだ日本人の来訪は少ないという「アナ場」的リゾート地です。ぜひ一度訪れてみてください。
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カチャの泉でエビアン源水を飲みました。この泉は地元の人が汲みに来る生活の水でした。それにしてもうらやましい。いつでも「世界の名水」が汲めるのですから・・。
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エビアンの公式ホームページ
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