中華人民共和国雲南省麗江市
2007年５月18日〜21日取材
玉泉公園からの湧水滝
束河村束河村は、北から移住してきた納西族が宋代末期に建設したのが始まりといわれており、かつて麗江地域の毛皮交易の中心地だった。今でも明代に建てられた住居が多数残されており、そのうち16の民家は重点保護民居に指定されている。
束河村の街並み。四方街で長いキセルで煙草をすうナシ族の老人。
束河村は又の名を「龍泉村」という。その名の古刹が村の外れにあり、境内には水路の水源となる雪解け水の伏流水が湧き出る「龍泉」がある。その流れは清冽で水量豊に水路へ経て街中に流れている。水路や三眼井では野菜を洗ったり、洗濯をしたりする姿が見られ、麗江古城とはまた違った素朴な雰囲気を見ることができる。
龍泉寺の「龍泉」龍泉寺は特段特徴のある寺院ではなく、三経宮と呼ばれる楼閣を備え、伝統的な四合院。龍泉寺の前にある泉は「九鼎龍潭」と呼ばれている。玉龍雪山の雪解水が湧出し、水路はこの泉から流れ出ている。
龍泉寺「九鼎龍潭」からの湧水。水は清冽で澄み切っている。
九鼎龍潭からの水路
水路の水はそのまま口にできそうな清冽な流れで、水路に沿って「三眼井」が何箇所かあり、洗濯や野菜洗いのナシ族の人たちが利用している。
龍泉からの水路は何本かに別れ街中を流れる。その流は美しく古い街に潤いを与えている。
映画「単騎、千里を走る」のロケ地
張芸謀(チャン・イーモウ)監督の新作映画『千里走単騎（単騎、千里を走る。）』。主演は高倉健、共演は中井喜一、寺島しのぶ、そして、中国の有名俳優であるチアン・ウェンも参加している。有名になった「長街宴」の習慣は束河村でなく、元陽のハニ族の風習。このシーンは束河村で行われたので有名になってしまった。映画で登場する利家村は実際は「白沙村」で撮影された。
長街宴のシーンが撮影された束河村の路地。右は麗江古城の大石橋と「利家村」として撮影された白沙村。
「単騎、千里を走る」のサイト
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