琵琶湖
滋賀県は湖(うみ)の国です。県全体の1/6を占める日本一の大湖「琵琶湖」は、周囲２３５．２㌔。その形が和楽器の琵琶に似ているところからその名がつけられたといわれています。湖の周囲には琵琶湖の恩恵を受けながら生活する地域が古くから栄え、私には琵琶湖は文字通り「母なる湖」の印象く感じます。
しかし、近年になって琵琶湖の自然環境が著しく悪化し、その環境保護が声高に叫ばれています。それは水質の悪化にとどまらず、心無い人たちによる外来種魚介類の放流などによる生態系の変化、湖岸の自然環境の変化など、人の手によって環境が著しく変化したものが多くあるからです。
琵琶湖は偉大な湖でありながら、日本の自然環境問題のバロメーターとして世界的に注目を浴びている湖なのですが、だが琵琶湖はまだまだ元気で、必死に蘇生の道を歩んでいると思えます。特に湖西、湖北といわれる琵琶湖北部は、豊かな自然が残り、水も澄んで美しいものがあります。
かつて彦根沖に浮かぶ多景島を訪れたときのことです。見塔寺境内の汲み上げポンプから溢れる水は、湖底近くからの深湖水で、それは実に冷たい水で清冽なものでした。琵琶湖はまだまだ奥深くにその自然の姿をとどめていたのでした。その豊かな自然を琵琶湖全体に向けようではありませんか。
春
| 海津大崎の桜 琵琶湖の最北部にあたる海津大崎あたりには自然が多く残っています。 山が直接、琵琶湖に落ち込んだ景勝地で、岩礁越しに竹生島、伊吹山が望まれる景色は琵琶湖八景「朝霧・海津大崎の岩礁」としても知られています。 湖岸の道路沿い約4㌔に渡って樹齢50年を越えたソメイヨシノ約600本が咲き誇り、美しい桜のトンネルを作っています。 |
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| 追いさで漁 琵琶湖の鮎は子鮎で、それを獲って全国の河川に放流します。湖北地方には子鮎漁独特の「追いさで漁」という漁法があります。水面をなでるカラスの羽を鵜と勘違いし、逃げまどう小鮎をうまくまとめ、網へ追い込む漁法で、鮎の生態を知る漁師さんたちの知恵が生み出した興味深い漁法です。この漁は湖北に春を告げる風物詩ともなっています。 |
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夏
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夏の沖島・近江八幡市 宮ヶ浜の沖合い2㌔に浮ぶ沖島は琵琶湖で一番大きな島で、約500名の島民が漁業などを生業にして住んでいます。湖の島で生活をしているのは、ここ沖島が唯一です。島は観光化されていない分、素朴な自然と人情が残っています。民宿で頂く湖魚料理は沖島ならではの味です。交通手段は長命寺港から一日一便の通学用の定期便のほかに堀切新港から自治会運行による１日８便が島を結んでいます。 沖島のホームページ |
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竹生島の落日 湖面が藍色に輝く水のきれいな湖北に浮ぶ周囲2㌔の信仰の島「竹生島」は、全島花崗岩から成る島で、切り立つた岩肌が湖中に落ち込んでいる印象的な島です。島には日本三大弁財天のひとつ、西国33ヶ所、第30番札所の「宝厳寺」があり、境内の唐門は国宝に指定されています。湖北の尾上地区から見る竹生島越しに比良の山への落日は夏には素晴らしい夕焼けとなります。 |
秋
| 湖北野鳥センター 湖北の湖岸にはアシ、水草が茂り琵琶湖本来の湖岸の自然が残っています。秋も深まるころに、この自然豊かな湖面に渡り鳥がやってきて越冬します。 オオヒシクイ、カイツブリ、カモなどに混じりコハクチョウの姿も見ることができます。琵琶湖の自然保護の一環として設けられた湖北野鳥センターからは、鳥たちの生態を観察することができます。野鳥観察のベストシーズンは12月から2月にかけてといわれています。 |
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長命寺から宮ヶ浜にかけての湖周道路は山が迫った道で、11月下旬には紅葉のトンネルとなります。逆光に映える湖面に紅葉は実に美しい秋の風景で、隠れた紅葉の名所となっています。この季節になると湖面を吹く風も冷たく感じられますが、冷えた体は休暇村「近江八幡」の温泉で暖まってください。温泉は2003年春から営業予定宮ヶ浜の紅葉 |
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冬
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彦根の赤カブ干し 12月になると湖面を渡る風は「比良おろし」という独特の寒風となり、湖北地方に吹き付けます。この風が吹くころになると、彦根の湖岸では、この地方の特産「赤カブ」の天日干しが始まります。京漬物や、この地方の正月用の漬物に使われるものです。 |
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八幡掘雪景色 近江八幡は豊臣秀次が天正13年(1585)に八幡山に居城を構え、発展した城下町です。城下町とともに湖上輸送も栄え、その面影を残す八幡堀は、琵琶湖の浄化のバロメーターともなっていますが、近年市民運動によって、次第に美しい八幡堀が蘇ってきました。 近江八幡市の観光ホームページ |
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琵琶湖のことがすべてわかる、琵琶湖博物館は絶対お勧めの博物館です。ぜひお尋ねください。 琵琶湖博物館
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